よしりん先生のブログを読みました。 キネマ旬報では、28年前、「となりのトトロ」が1位になっていたんですね。全然知りませんでしたが、「となりのー」は全く理屈っぽくなくすんなり受け入れられる映画でした。 読売テレビで再放送していたのを高校時代に観てハマった口ですが、童心に帰って楽しめる作品でした。 あの当時はまだ、評論家が勿体をつけて評論する時代ではなく、それぞれの評論家さんが、自分の身の回りの体験に根付いた、生身の言葉で作品を評価していたように思います。 ところが、「戦争は悪」「命は何よりも大事」といったある種のイデオロギーが蔓延したおかげで、評論家はポジショントークに堕してしまったのでしょうか、例えば武士を題材にした映画は以前は「チャンバラ物」が主流だったのに、昭和末期から以降「サラリーマン武士」といった殺し合いの全くない安全な作品が大量生産されています。 わたしにはそういう潮流に違和感を覚えます。普段武士映画を観ないわたしですが、武士を題材にした映画といえば、七人の侍とか座頭市というタイトルがまず思い浮かびます。 武士と武士の斬り合いでさえ、暴力的だといって封じ込めてしまったら、面白味にかけると感じるのは私だけでしょうか?
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よしりん先生のブログを読みました。
キネマ旬報では、28年前、「となりのトトロ」が1位になっていたんですね。全然知りませんでしたが、「となりのー」は全く理屈っぽくなくすんなり受け入れられる映画でした。
読売テレビで再放送していたのを高校時代に観てハマった口ですが、童心に帰って楽しめる作品でした。
あの当時はまだ、評論家が勿体をつけて評論する時代ではなく、それぞれの評論家さんが、自分の身の回りの体験に根付いた、生身の言葉で作品を評価していたように思います。
ところが、「戦争は悪」「命は何よりも大事」といったある種のイデオロギーが蔓延したおかげで、評論家はポジショントークに堕してしまったのでしょうか、例えば武士を題材にした映画は以前は「チャンバラ物」が主流だったのに、昭和末期から以降「サラリーマン武士」といった殺し合いの全くない安全な作品が大量生産されています。
わたしにはそういう潮流に違和感を覚えます。普段武士映画を観ないわたしですが、武士を題材にした映画といえば、七人の侍とか座頭市というタイトルがまず思い浮かびます。
武士と武士の斬り合いでさえ、暴力的だといって封じ込めてしまったら、面白味にかけると感じるのは私だけでしょうか?