軟体社長 のコメント

今更ながら新年明けましておめでとう御座います。今年もどうぞ宜しくお願い致します。

さて、もくれん師範の「若者の車ばなれ」を読ませて頂きました。
本業とは別にモータースポーツも生業の一部としている者としての見解では、所得が低い事だけが問題ではありません。
20年ほど前でも車というものは高価でしたし、現在の所得とそう変わらない「手取り20万円以下」の20代が中心で業界は成り立っていました。車を持つ事がステイタスであったし、借金を背負ってでも車が欲しい、という「空気」でした。
何故かというと、「魅力ある車種が多かった」という事も盛り上がっていた要因であったのです。

しかしエコカーなる「エゴカー」が登場しだしてから空気は変わっていきます。
実際にはなんにも「エコ」ではないのに目先のガソリン代「だけ」に注目して「エコ」な気分に浸れるエゴカー。
もてはやされ、自動車メーカーは其方に舵を切り、「燃費!燃費!」と「燃費真理教」を形成して政府まで巻き込みエゴカーを推進しています。それに自動ブレーキだの自動運転だのは車という凶器を使用しているという事を認識せず、細心の注意を払って運転するはずの車に、自分が楽をしたいが為という「エゴ」を持ち込んでいる事に気付かない。
そんな風潮に大衆は流され、それしか売れなくなる。売れ無い物は作らないという欧米主義の悪い所だけを模倣するメーカー。安い大衆向けの「カローラ(だけではないですが分かりやすい例えとして)」すら高級志向になり、軽4ですら200万円を超えるものすらあります。
要するにターゲットを「車が買える年齢層」にだけ絞っているのですね。
現時点での自社利益と効率だけを追い求め、将来を見据えていない企業戦略の賜物であり、現政権がそれに有利な政策を採っているからでもあります。

書きたい事はまだまだ膨大にありますが端折ります。
すべてを考えると原因は繋がっているし、打開するには今現在の「日本人の考え」を変える必要があります。
低所得・貧困層を救うには経済活性化、その為には仕事の国内回帰、それをする為には「自分だけ儲ければ良い」という考えを国民全体が認識する事だと思います。

No.294 96ヶ月前

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