少し議論の幅を広げていきたいと思います。
そもそも天皇を敬う、尊皇心というのは言っている人間には2パターンあるのですよな。
鈴木貫太郎のように平和を愛する陛下の思し召しを実現し終戦までたどり着かせる。とにかく陛下の為に！仮に殺されても構わないという気概があったわけですな。
二つ目のパターンは天皇を政権の権威作りにする。
これは藩閥政府の伊藤博文の常套手段でした。
議会で追及されたら天皇の権威頼み、天皇の御前では恭しい言葉を使い、陛下の臣下としての地位を確立していく。こーなると伊藤博文の地位は盤石になりますからな。
どんだけ政権運営を失敗しても枢密院に逃げ込めますからな。自分の権威作りの為の利用論ですな。
今の安倍政権や保守派がやっている尊皇は自分のポジジョンを強化させる為にやっているものですからな。伊藤博文方式ですわ。
逆賊と言われても「今の天皇が歴代天皇に逆賊している！それを諌めるのが真の保守！」と慢心してます。それをお仲間がパチパチ拍手してくれますから。天皇を利用した自分の権威作り…鈴木貫太郎があの世で泣いているぞになりますわ。