武藤 のコメント

大学無償化について…
戦前の場合は大学に行くのはエリート階級で将来、官僚、政治家、学者になる為なんです。
伊藤博文が東京帝大を作ったのも、自由民権運動に対抗する官僚を育成するためでした。
行くのはごく少数で大部分の国民は行けなくても不安ではなくサラリーマンになったり農家の跡取りとかになっていたわけです。
戦後もこの現象が続き、田中角栄が大卒でないのに総理になったから話題を呼ぶくらいに政治家=大卒というのは自明の理になっていたわけです。
しかし、現代は大学に行くのは政治家、官僚になりたい為ではなく将来の不安を抱いているからなんですな。これは小林先生も力説していました。
高卒では就職できないのではないか?履歴書に傷が付くのではないか?就職しても周りに馬鹿にされるのではないかという不安…
この不安が子供をとにかく大学に行かせたいという親の心理状況に結びついています。
この不安を取り除く為には大学無償化は良いことだし親も安心すると思います。子供はこれで勉強さえすれば将来は大丈夫だという安心感…
この安心感を庶民は求めているのだと思います。
三浦さんの論理は分かるんですが庶民感覚からは乖離していますね。その不安を抱く庶民感覚がおかしいという感じすら受けます。
やはり学者という立場、インテリという立場では庶民の感情を読み取ることは出来ないのかな?と少し残念な気分ですね。
もちろん庶民が大学に行かなくても不安を抱かない合意が出来れば良いのですが、出来ないのであるならば不安を解消してあげるのが情であり政治の役割だと思います。

No.190 96ヶ月前

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