疑問点が二つあります。 尖閣国有化についてですが、海上保安庁も自衛隊もない石原都知事の東京都による購入でどこまで防衛できたのかはたしかに疑問です。 ただ、はたして民主党が石原都知事の行動無しに尖閣国有化を決断できたのか、中国からの漁船だ軍艦だという圧力だけで国有化や防衛策をとれたのかは怪しいと思います。 国有化を功績とするなら、防衛の切っ掛けを石原都知事が作ったであろうということだけでも認めてもいいのではないでしょうか。 二つ目は、領有と所有の違いについてです。 基本的によしりん先生の主張には同意です。 たとえば所有しようとして中国政府が日本の登記簿に正式に登記すれば、それは中国政府がそこを日本領土と認めたという話になるからです。 ただ、これは日本側から見た場合であって、土地が国家所有である中国へのメッセージとしては非常に誤解されやすいものであることは事実だと思います。 中国政府へ土地を不動産として売ることの難しさを考えれば、非難も致し方ない面もあるのではないでしょうか。
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小林よしのりチャンネル
(ID:270435)
疑問点が二つあります。
尖閣国有化についてですが、海上保安庁も自衛隊もない石原都知事の東京都による購入でどこまで防衛できたのかはたしかに疑問です。
ただ、はたして民主党が石原都知事の行動無しに尖閣国有化を決断できたのか、中国からの漁船だ軍艦だという圧力だけで国有化や防衛策をとれたのかは怪しいと思います。
国有化を功績とするなら、防衛の切っ掛けを石原都知事が作ったであろうということだけでも認めてもいいのではないでしょうか。
二つ目は、領有と所有の違いについてです。
基本的によしりん先生の主張には同意です。
たとえば所有しようとして中国政府が日本の登記簿に正式に登記すれば、それは中国政府がそこを日本領土と認めたという話になるからです。
ただ、これは日本側から見た場合であって、土地が国家所有である中国へのメッセージとしては非常に誤解されやすいものであることは事実だと思います。
中国政府へ土地を不動産として売ることの難しさを考えれば、非難も致し方ない面もあるのではないでしょうか。