「みんなで決めた結果には従わなければならない」
これって民主主義の鉄則であるわけですけど、同時に致命的な欠点でもあるんですよね
選挙も話し合いも正しい道やみんなが幸せになれる道を探すための「手段」の一つのはずなんだけど
「みんなで決めたんだからこれが正しい道なのだ」という本末転倒な結果にもなりかねない
そういう意味では「民主主義という病い」ですな

と書いたところでよしりんの過去作「角栄生きる」のワンシーンを思い出した
「自分の親が離婚したらどっちについていくべきか」をクラスのみんなに投票させて、
しっかり者の母親側が過半数を取ったのに「その結果を受けて」角栄は放任主義の父親を選んだという場面
「わしが他人の言うことなんぞ聞くと思ったか～！」
民意は判断材料に過ぎないというある種の政治の理想形だったのかもしれない