ゲスト のコメント

 木蘭先生の記事を読んで。
 竹田氏は、シールズ君と同じで、自分を正義と信じているナルシスト系かと思ってましたが、ちょっと違うのかなーと思いました。
 確信犯系……とでもいいますか、自分が何か間違ってると心のどこかで気づいていて、でももうやめられない、なぜなら、「他人からの羨望や尊敬の眼差し」というこの世界で一番大事な宝物がなくなってしまうから。だから論理をこねくり回して自分自身さえ騙し続けている、というようなタイプなのかも。(ところで、彼にふんどしは似合わなさそう……)
 なぜいつの時代もこんなのに騙される人が後を絶たないのかなあと思ってましたが、「ipadを指でたたいてメモを取っていた女性会社員さん」の話を読んでなんとなくその答えがわかった気がしました。彼女たちは「読書力不足」だと思います。
 見聞きした知識について、ゼロから自分で分析し、組み立て直す力(そういうのをリテラシーっていうんでしたっけ?)がなさすぎるんでしょう。だからしょぼいインチキを聞いて、「あら!私覚醒しちゃった!」って思っちゃうんですね。そもそも、いかなる学問も、自己肯定が最大目的ではないでしょうに。
 昔見た「ネゴシエーター」という映画で、「本に書かれていることが真実とは限らない」と揶揄された読書家の男が、「もちろんそうだ。だからもっといろんな本を読んで真実を確かめる」と言い返した場面がありました。その意味がわかる人なら、竹田みたいなやつに騙されることは絶対にないでしょう。
 それにしても、情報収集力もさることながら、記事の書き方それ自体のセンスがバツグン過ぎて、木蘭先生には本当に頭が下がります。ラストの締めくくりの部分なんて、この世の作家全員があと100年考えたとしても、きっとあれよりおもしろくはならないでしょう。
 世のネット記事に絶望しきっていた私にとって、このライジングはオアシスです。

No.11 99ヶ月前

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