配信お疲れ様です。季節の変わり目ですので、皆様体調にお気を付け下さい。

今日は自己責任論について考察してみました。なぜ「彼ら」は自己責任論が好きなのでしょう？

思うに、自己責任論を唱える人は、不幸というものを少しでも他人や世の中のせいにする人が嫌いなのですね。なるほど、それだけ見ればいかにも倫理的な人にも見えましょう。当人がそう思い込んでいるからこそ、その発言は無反省かつ苛烈になるのです。自分の人生の全ては自分の責任である、大層ご立派な信念であると思います。

ただ、この考えは落とし穴がある。それは、自分の人生の全ては自分だけの手柄であるという思い込みが、その裏側にあるということです。自身の、相対的に見れば弱者より恵まれた才能や環境について無頓着なのが彼らの共通点です。まっとうな人たちは、自分の人生がまともな人達に囲まれてそれなりに平凡に過ごせてきたことに対する感謝というものがありますが、彼らにはないでしょう。そういう気持ちが少しでもあれば、たまたま自分は「そうならなかった」が、場合によっては「そうなっていたかも」くらいは考えるからです。考えて、反省する。それがまっとうということです。