稲田大臣の今の姿を見るにつけ、表舞台のまばゆい光を浴びてしまい、魔法が解けてしまったのかなと感じます。

私は役所に勤めている人間ですが、一番困る上司がどういう人かと言えば、責任から逃げる人です。

殆どの方が実務を重ねられ、過去の引き出しから適切なアドバイスをくださいます。
頭を下げないといけない時には、「お前らはいい。指示したのは俺だから。」と上司が頭を下げてくれます。

そんな姿を見て、この人にこんなことさせてはならない、と思いを新たにして日々の仕事に臨んでいます。こう思える自分は幸せなのだろうとも感じます。

その観点から行くと、稲田大臣の現状では、部下がかわいそうでなりません。
みんな優秀ですし、プロ意識もあるでしょうから仕事はするでしょう。しかし、士気は下がりに下がると思います。

そして感じるのは稲田大臣の(おそらく経験不足からくる)地肩の弱さです。

仕事にせよ言動にせよ消費にせよ、引き受けることができる人こそが「大人」と言えるのではないでしょうか。


防衛大臣ってそんな軽い役職ではないでしょうに…