つぼきち のコメント

配信ありがとうございます。小林先生こころからありがとうございます。

乙武さんあたりから、障害は「個性」であるなんて言葉が
出ましたが、断じて間違いだと感じます。
個性的な人が好きとか、
個性的な人間になりたいなどと表現しますが、
障害者になりたい人なんて人いないでしょう。
厳密に区別してほしいなあと世間に言いたいです。
そこら辺から、障害者への「感動ポルノ」現象がはじまります。

こんなことを言う私は精神障害者です。
車の運転もできないので、いつも妻に送り迎えを頼んでいます。
脳の機能も言語IQ以外は低く、日常生活に支障がでています。
子どもにも遺伝する可能性が高いので子供をつくるのも諦めました。
自分の子供にまで、同じ苦しみを与えたくありませんので。

私は見た目は健常者と同じです。
ですので、ひどい偏見と差別にあいました。
怠けているだけだろ、やる気がないなど
人格を否定され罵声を浴び続けてきた人生です。

実は小林先生の、社会が障害者を補ってやれるように
余裕をもてという意見に当事者として
モーレツに感動しております。

私も昔は精神障碍者ではありませんでした。
ある日、障害者になり、悲しいかな今に至っています。

私は、地方自治体の役所の職員ですが、
自治体自体が、経済的に弱っていて、
コンサルタントや人事評価システムが導入され
人減らしが横行しました。その結果、
経済的に非効率な障害者にその反動や怨嗟が向き
益々、生きづらい労働環境になっています。

手足がない障害者に重いものを持てとは誰もいわないでしょう。
しかし、健常者と見た目がかわらない精神障碍者は
想像力がはたらかない相手には、怠けているだけにしか見えません。

また、私らは一生懸命生きていますが、誰かを感動させるために
生きているわけではありません。
住宅ローンだったり、妻のためだったり、生活のためだったり
実はしょうもない理由で生きています。

「公」のためなら、非効率な自分は、役所をやめるべきじゃないか、
いっそ自死してすべてを清算するべきではないかと何度も悩んだりしながら
今まで生きてきました。

アベノミクスで、経済は疲弊し、障害者を補う余力が
社会から、失われているのが残念です。

小林先生の想像力の素晴らしさと常識力には脱帽です。
そして心から感謝しております。
長文失礼いたしました。

No.72 93ヶ月前

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