monmon のコメント

今回の「トンデモ見聞録」に批判的な方がいるようですが、現在の僕の考えを書かせて頂きます。
まず5万円のパソコンであれば少し節約すれば買えるという話がありますが、泉美さんも書いている通り、毎月の維持費が生活費に上乗せされるから買えないのだと思います。実際、僕の会社の人でも生活が苦しいのでパソコンを手放した人もいます。
貧困女子高生・うららさんの母親の収入のほとんどは、家賃・光熱費・通信費・食費に消えており、貯金や自由になるお金の確保も困難な状態だと思います。そのうえパソコンやエアコンの経費が上乗せされたら、家計は破綻するでしょう。
あとうららさんが保冷剤で暑さをしのいでいるシーンは、ヤラセではないでしょう。そもそも首都圏の厳しい夏をエアコンなしで過ごすという事は、真冬の北海道をストーブなしで過ごすのと同じくらい、過酷な事ではないでしょうか。彼女もそれ位しなければ、夏を乗り切れないと思います。
「豪遊」とまでネットで批判されている、彼女が映画・舞台鑑賞やアニメグッズの購入、千円のランチを楽しんでいたという件ですが、これを彼女の家庭が貧困ではないという証拠と断言するのはおかしいと思います。なぜ彼女の楽しみにお金を使っていたかというと、母親が彼女や周囲に家庭が貧困であるという事を、悟られたくなかったからではないでしょうか。女子高生だろうが、大人だろうが、自分が貧困である事を知られるのは恥ずかしいし、身内にも簡単に相談できないだろうと思います。だからこそ、泉美さんは、それを告白した彼女の勇気に胸を打たれたんだと僕は考えています。
彼女が映画やランチを楽しんでいる裏には、普段の生活で血の滲むような節約をしているのだろうし、多くの事を我慢しているのでしょう。彼女に「高価な物」を買い与えたお姉さんも、自分の欲しい物等を我慢して妹に愛情を注いでいるんだと思います。母親の立場からすれば辛い思いばかりさせている娘に、たまには映画鑑賞や高価な食事、買い物を楽しませてあげたいと考えたとしても、おかしくないのではないでしょうか。
それでも少し節約すればパソコン・エアコンが買えると言う人に、僕はこう言いたい。少し節約しても彼女が映画やランチを楽しむお金を捻出するのが精一杯、これが貧困の現実なんだと。そして泉美さんが主張したかったのは「一見普通の生活を送っているように見えるが、実は子供の勉強や進学に必要な資金を用意できない程の貧困に苦しむ家庭が増えている。貧困の実態が見えにくいがゆえに、国の貧困対策が進まず、周囲の理解も得られないままでいる。」という事ではないでしょうか。
あと片山さつき・長谷川豊にも言いたい。ネットで女子高生を批判・説教するヒマがあったら、今すぐにでも直接彼女に話を聞きに行き、取材しろ。それが政治家やジャーナリストの仕事だろ。指動かすくらいなら、体動かせよ。
長文でかつ読みにくい文章になってしまい、失礼しました。

No.62 100ヶ月前

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