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木蘭先生は、NHKがヤラセをしていないと思っているのからこそ、それを論証しているのです。本当にヤラセをしようと思ったら、ここまでするはずでしょうと、NHKを擁護しているのです。立派な意味があります。香山リカが自分の信ずるものの為に、ここまで労力を惜しみ、また論理的に立証しようとしたら見直す人は多いと思います。そして“泉美”木蘭先生です。

私もファミコン世代です。当時、ファミコンを買わなかった家庭の子は、あのNHKの貧困女子高生のように、進学や就職に苦労したでしょうか。希望通りとは行かなくとも、自分の進みたい道を目指して歩む事は、ほぼ全ての若者に可能であったし、将来への夢も持てたはずです。あの女子高生が、皆の前で主張していたのは、『貧困の為に夢を諦めざるを得ない現状を何とかして欲しい』という事だったと思います。私たちファミコン世代で、そこまでお金に困窮している若者って居ましたっけ？ 夢に向かってバイトでお金貯めたりってあったと思いますが。
家計の苦しい家庭で、PCのような高価な物をドカンと買うのは、とても勇気のいる事だと想像します。マンガやグッズをちょこちょこ買うのは、そこまで家計を圧迫する事は無いような気がします。
私は番組を見ていて、もっとNHKに女子高生の悲惨な生活を映して欲しいくらいでした。そうじゃないと、皆の前で主張していた事が、何か生意気に映ってしまうように感じたからです。

思うのは、私たちが若かった頃は、貧乏人でも、それなりに希望を持って暮らしていく事が出来た。今の貧困世代の若者たちは、将来に希望を持つ事が出来ない。貧困を脱していく想像すら出来ない厳然たる現実がある。そこが問題です。その現実を生きる為の、ささやかな楽しみ、楽しむ為の知恵も持つなと言ってる人たちがワサワサワサワサ出てきましたね。100%悲惨な人を見て涙を流す自分が大好きなんだから余計な事すんなよ、って言いたいんでしょうね。