つぼきち のコメント

配信ありがとうございます。

少し雑談させてください。私は、図書館司書ですが、
実は今日、少年少女向けの歴史教室があり、
歴史に関した本を紹介するという、ブックトークの
時間を月一で受け持っていますが、
今回、畏れ多くも『古事記』を紹介いたしました。
少年少女向きの、歴史教室なので、クイズ形式で
古事記が日本最古の本であることや、
万葉仮名で書かれたので、室町時代には誰も読めなくなった
ことや、江戸時代に本居宣長ら四大人が解読を試みて
「新しき古」である大和心を確立する学問に発展し
それが倒幕の原動力になったという話を歴史に絞って
させていただきましたが、
子どもより大人に大受けてしまいました。
70代くらいの郷土史愛好家の方からは挙手されて質問までされまして
恐縮いたしましたくらいです。

戦後『古事記』は左翼から悪者にされたり、
復古神道系のカルトでは『古事記』は聖典扱いです。
それが重なり公教育ではほとんど『古事記』が
危険視され扱われずそれが、70代の郷土史愛好家の方すら
『古事記』をあまり知らないという現状を作ったようで
悪しき気がしてなりません。それでもあえて『古事記』に触れましたが、

ところが私も公務員です。一歩間違えば宗教教育に誤解されたり、
思想教育に誤解される可能性もあります。
今回私は、『古事記』を紹介するにあたりリスクを背負いました。

私たち公務員に「私」の部分はありません。
今の職にあるうちは「公」以外ないのですが、
『古事記』を紹介する「公」と、思想的・宗教的中立ではないという
誤解を受けてはならないという「公」の間で揺れ動きました。

現場を持つ者には、『古事記』語ることは、一歩間違えば
世間の偏見と中立性を疑われる、所謂覚悟が問われるなと今更ながら感じました。

わが小さな町にはなんと140もの神社があります。
郷土史を学ぶには『古事記』や神話の知識は欠かせませんが。
いざ、やってみて、覚悟が問われました。
教育系公務員は難しいなと心から感じた次第です。

長文乱文失礼いたしました。

No.87 101ヶ月前

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