道場ブログやライジングコメント欄でも、オリンピックの話が多くなってるようですね。
僕の家族も毎日のようにTVにかじりついており、僕も時間があればTV観戦しています。特に銅メダルのかかった女子卓球団体戦は、つい最後まで見てしまいました。
僕は連日オリンピックに夢中になってる日本国民に「あんたら、そんなに柔道や卓球好きだったか?」「メダル・メダルって騒いでても、どうせ１ヶ月もしたら、誰がメダル獲ったじゃなんて忘れるじゃないか」と冷めた考えをしていました。実際僕は、ほとんどの競技はオリンピックのときしか見ませんし、誰がメダルを獲ったかという事も殆ど忘れますから。
しかし連日観ているうちに、オリンピックを「戦争の代わりみたいな物だな」「ナショナリズムのぶつかり合いだ」と考えるようになりました。日本の獲得メダル数の報道なんて、戦争で敵の戦闘機をいくつ墜ち落とした、敵の戦艦をいくつ沈めたというのと同じようなものじゃないかと日々感じています。あと国民はスポーツファンというよりも、ナショナリストとして観戦しているんだという事も、わかった気がします。
ちなみに僕の住む北海道では、オリンピック以外のスポーツも盛り上がってます。プロ野球・日本ハムは二刀流・大谷選手の活躍でパ・リーグでの大逆転優勝の可能性が出てきましたし、Jリーグ・コンサドーレ札幌はJ２首位を独走し、来季のJ１復帰が現実味を増してきました。そして本日の高校野球では、北海高校がベスト４進出を果たしました。僕も道民として、とても喜ばしいと思っています。スポーツは愛国心・愛郷心をつくるのに、非常に役立っているコンテンツなんだと痛感しています。
ただ国民がオリンピックに噛り付くのは、愛国心・愛郷心だけではなく、現実逃避という側面もあるんじゃないでしょうか。これは僕の個人的な意見ですが、ここ数年のわが国の明るいニュースといえば、ほとんどがスポーツ絡みの様な気がします。僕も明るいニュースといえば、サッカーのなでしこJAPANがW杯で優勝したとか、イチローら日本人大リーガーや錦織圭の活躍とか、スポーツの事しか思い浮かびません。
政治・経済は暗い話、芸能は不倫やクスリの話ばかり。そんな中で心が明るくなるニュースといえば、日本人選手の活躍や贔屓チームの勝利くらいしかない、というのが今の日本の現状のような気がします。昨今話題になったカープ女子や、プロレスや大相撲に夢中になる女性たちも、趣味が広がったというよりは、結婚や恋愛に希望や価値を見出せないから、スポーツに逃げ込んでる側面があるのかなとも、最近考えています。