そうなると「まともさ」は社会から失われる。まともな製品もサービスもなくなり、何も信頼できない社会になる。そんな社会では当然ビジネスは成り立ちません。どこかよそに「まとも」な社会が残っていれば、そこを相手に商売も出来ますが、欧州も米国も日本も「まともさ」は崩壊中です。ですからグローバル企業は当初は通貨・賃金安を背景に利益を出せても、おしなべてみな貧乏になる世界では売り先がないので行き詰る。新自由主義の消費期限はそこまでで、その先はありません。あとは、不毛な椅子取りゲームを繰り返して縮小再生産を続けるのみです。食える人間を減らすことでしか成り立たない仕組みだから、当然そうなります。

どうやったら食える人間を増やせ、それを維持できるかを考えるのが経済というものだと思います。