dai のコメント

【ゴー宣道場の感想】
今回は高森師範が大活躍でした。陛下の生前退位、これは単に陛下が休みたいとおっしゃっているわけではなく、むしろ、ご公務や祭祀に妥協を一切許さないが故の決断であることが身にしみて理解できました。勿論、ご公務を減らされて、皇太子さまがされるとしても、誰も何も文句は・・・いうやつはいるだろうけど、そんな言葉はまず説得力を持たないでしょう。けれど、それでも陛下は常に祭祀やご公務に全身全霊をかけてこられました。
御璽の押印に際しては書類を1枚1枚確認する、決して盲判ではない、また局長クラスの人物についての把握はしているなど、丁寧すぎるくらい丁寧です。もはや、日本の行政について一番把握しているのは、政治家ではなく陛下ではないかと思わされます。また、ハンセン病の施設のうち公営だけでなく、私営の施設についても、気にかけて訪問されていること、盲学校の生徒が自分の見えない月について質問していたそのことを覚えておられて、ベートーベンの曲「月光」のレコードを送ったことなど、本当に小さな小さなことまで記憶にとどめ、国民一人一人に寄り添おうとするその姿勢には本当に頭が下がります。
それに対し、石原慎太郎!祭祀だけでいいなんて、陛下のご公務をなめているとしか言いようがない!いや、本当になめているんだろうな。なにせ、週に3日しか出勤しなかったんだから。あと、八木秀次に皆が笑ったことに驚かされます。Y染色体はもはやギャグになっているにもかかわらず、本人はそれに気づかない・・・。そのようなキャラがゴー宣読者に共通認識としてあるのは面白い現象でした。
そして、摂政に関する話で、大正天皇のエピソードは非常に心が痛みました。脳の病気になられて、言葉も出ない状態なのに、御璽を手放そうとされなかった・・・。心の奥底では常に天皇であろうとされたお方に対し残酷なことだと思いました。摂政を言い出す輩には「そんな殺生な・・・」と言ってやりたいです。
天皇は常に民からは崇拝されていましたが、為政者には冷たい扱いを受けたことは少なくありません。例えば、藤原氏や足利義満が天皇にした仕打ちを僕は知っています。そして、それは今でも変わらないと思い知らされます。
陛下に対して「お疲れ様と言いたい」。これは素朴な感情であると高森師範は言いましたが、もはや特別立法などと言い出す輩がいる以上、陛下が今もなお天皇というものに対し、真摯に向き合っていることを意識しなければならないと思います。陛下は冷酷な為政者に囲まれていますが、その周りを陛下を慕う国民で囲みたいものです。

No.242 101ヶ月前

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