ランバダ稲荷 のコメント

daiさんの「フォアグラ」の話を読んでいてふと、ずいぶん前にななめ読みした「マンアフターマン」という未来を描いた本でした。
あらすじをざっくり紹介すると、未来に現在の人類は滅亡するのですが、遺伝子操作で別の種族になって生き残った人類がそれぞれ独自の進化を遂げていきます。そんな時期が5000万年続いたころ、突然、宇宙から異星人が侵攻してきて地球の新しい支配者に…。皮肉なことにその異星人、かつて現生人類が滅亡する直前に新しい移住先を求めて宇宙に旅立った人類のエリートたちだったのです。彼らは何度も異なった環境で移住を繰り返すたびに自分たちの体を改造し、人類とはまったく異なった生命体に進化し、地球が自分たちの故郷だったことも忘れて地球に侵攻し地上のあらゆる生物や資源を荒らしまくって再び移住してゆく…。そんな話でした、たしか。
その本の中で元地球人の異星人が、地球にいた人類の子孫を食用に改良して食用人間の牧場を作っているシーンがありました。木蘭さんのルポをあらためて読んでみると、あの本に描かれていた「人間牧場」の話、実はもうすでに始まっているのではないかと、思わずにはいられません。やがて人が人を食らう時代が来るのではないか?しかも500万年後ではなく、そう遠くない未来に…というのは考えすぎだろうか?それとも作者のドゥーガル・ディクソンは資本主義万能主義への警告としてこのオカルト本を描いたのか…?
グローバリズムを礼賛してやまない安倍首相や経団連(経断連?)はその行き着く先を考えたことがあるのだろうか?きっと、いまさえ良ければ、自分さえ良ければとしか考えていないだろうが、その先は間違いなく「人が人を食らう世界」であるということをわかっていただきたいものです。

No.106 102ヶ月前

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