しんや のコメント

配信ありがとうございます。

『天皇論』シリーズや道場・ライジングで≪承詔必謹≫の姿勢を学んできたはずですが、今回のニュースを最初に聞いた時はあまりに衝撃的で、どう受け止めるべきなのか、どんな背景があるのかなど、考え込んでしまいました。

今回のライジングやここ数日の高森先生のブログを読んでいると、陛下がどれほどの覚悟や熱意をもって「象徴」としての務めを果たそうとしてこられたのかを考え、改めて頭が下がる思いです。

高森先生も書かれましたが、「国家の象徴とはどうあるべきか・何をなすべきか」を少年の頃より追求し実践してこられた陛下なのだから、「その務めを十分に果たせなくなったときは、次世代に託して身を引く」というのは、考えてみると極めて自然なことのように思えてきました。
陛下の深いご覚悟を察することもなく、甘えていたのだと反省しています。

今回の「ご意向」について、先生方は「ご聖断」と表現されました。その重大さに、まさに今が国体が存続するかどうかの正念場であると感じます。
ならば「国民にご意向を伝える」というのは、玉音放送に匹敵する重大なメッセージを発せられるのだと思います。謹んで拝聴したいと思います。

先の戦争を終わらせたのは昭和天皇のご聖断でしたが、ご聖断が下ったのちにも実際に戦争を終結させるために関係者に大変な苦労があり、阿南惟幾が命を捨てたこともあってようやく実現したものだと、『昭和天皇論』で学びました。

政府をはじめ関係各所の調整が滞りなく進み、陛下のご意向が早く、正しく実現するよう、願わずにいられません。

それにしても、「ご聖断」を仰ぐというのは、陛下に対して申し訳なく思います。

皇室典範が国会の議決に委ねられている以上、本来は陛下がアクションを起こされなくても、国民の側で熟議を重ねて解決しておくべき問題だったはずです。
先の戦争も、昭和天皇が開戦を望まれなかったのに国民が始めてしまい、自分たちで収拾がつけられなくなってからご聖断を仰いでいます。大東亜戦争を闘った先人には敬意を抱いていますが、開戦と終戦の経緯について考えると、昭和天皇への甘えがあったと思わざるを得ません。

今回のご聖断についても、陛下から国民への「君たちに任せておこうと思っていたけど、ダメだったな」というお叱りの意味が込められているように思います。

No.103 100ヶ月前

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