こんばんは。配信、ありがとうございます。 以前の本を最近読みましたが、「教養としてのプロレス」の中でプチ鹿島氏が言う「ウルトラ民主主義」というのも、いわゆる国民主権、ないし民主主義という病い、ということですね。そして日本や世界で起こっている多くの事象がこれで説明できることにやっと気付きました。学校の先生が尊敬されなくなったこと、異常なクレーマーが様々な場所で増えたこと、などなど。それは国家の主権ということだけでなく、消費者というニュアンスでも、民主主義で世界が成立していると信じること、主権が自分にあると信じることで引き起こされる。 私は当初、民主主義という病いというのは、一億層独裁者ということなのかと思いましたが、まだ甘かったのですね。実際には、自分自身を独裁者と勘違いした民衆が、全く同じ方向に向かって暴走する危険性を常に孕んでいる病理のことなのですね。自分(たち)に主権がある、自分(たち)がだれよりえらい、だからこそ無条件に他者を下僕と見下し、罵詈雑言をぶつける権利があるのだと勘違いする危険を思うと、その恐ろしさに動悸が激しくなってしまいそうです。 そうならぬよう、少なくとも自分自身に謙虚さを常に持ち合わせていたい、と思います。
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小林よしのりチャンネル
(ID:22826281)
こんばんは。配信、ありがとうございます。
以前の本を最近読みましたが、「教養としてのプロレス」の中でプチ鹿島氏が言う「ウルトラ民主主義」というのも、いわゆる国民主権、ないし民主主義という病い、ということですね。そして日本や世界で起こっている多くの事象がこれで説明できることにやっと気付きました。学校の先生が尊敬されなくなったこと、異常なクレーマーが様々な場所で増えたこと、などなど。それは国家の主権ということだけでなく、消費者というニュアンスでも、民主主義で世界が成立していると信じること、主権が自分にあると信じることで引き起こされる。
私は当初、民主主義という病いというのは、一億層独裁者ということなのかと思いましたが、まだ甘かったのですね。実際には、自分自身を独裁者と勘違いした民衆が、全く同じ方向に向かって暴走する危険性を常に孕んでいる病理のことなのですね。自分(たち)に主権がある、自分(たち)がだれよりえらい、だからこそ無条件に他者を下僕と見下し、罵詈雑言をぶつける権利があるのだと勘違いする危険を思うと、その恐ろしさに動悸が激しくなってしまいそうです。
そうならぬよう、少なくとも自分自身に謙虚さを常に持ち合わせていたい、と思います。