shiro のコメント

それにしても・・・

外界からの脅威に無力であるがゆえに供犠を捧げて収めようとするあたり、昔話の世界と変わらぬな、と感じます。荒ぶる神(のふりをした妖怪)に若い娘を捧げて安寧を得る。そんな因習に文句を言っても、おらが村では何十年もそうしてきただ、これからもそうしていくだ、文句はいわせねぇべ、というわけです。そうしないとおっかない海の向うの妖怪たちに皆殺しにされる。そう言われると、最初は怒っていたみんなも、戦う勇気がないので黙りこみます。

落ち目になった神様の代表が、かつて天界に弓を引いて業火で滅せられた土地に訪れます。いや~あのときはちょっとやりすぎたかな、でも君たちが我々に逆らったからいけないんだよ、まあごめんね~とでも言う気なのでしょう。すると、「神様が過ちを認めてくださったぞ!」と滂沱する村人たち。生き残りに握手を求める神様。なんと感動的な光景でしょうか。神様は配下が生贄を(あまり)とらないようにすると約束もしてくれました。業火?ええ。もちろん、世界の平和のためには業火だって必要なのです。神の兵隊も!いけないのは神様に逆らう連中なのです。村の若者だけじゃあ平和を守れないに決まっています。

こうして、日本村は末永く、米国神の庇護下で清らかに繁栄していくのでした。

・・・犠牲者たちの怨嗟が、本物の祟り神となり、全てを飲み込むその日まで。

糞喰らえですね。ほんま糞を投げてやったらいいのにと思います。

No.98 96ヶ月前

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