ニセただし のコメント

『大東亜論第二部 愛国志士、決起ス』をたった今、読み終わりました。どんどん物語としての面白さが加速して行っていましたね。魅力的な人物がわんさか出てきて、読んでいて、とても楽しくワクワクしました。昨年末にキャラクター人気投票を企画したdaiさんの真意に、ようやく追い付いた思いです。途中までしか読んでいないのに、簡単に投票してしまった自分の行為をとても恥ずかしく感じました。daiさん、そして小林先生、申し訳ございませんでした。

平野国臣・高場乱・前原一誠・江藤新平・越知彦四郎・武部小四郎、そして西郷隆盛…本当に魅力的な人物だらけでした。前原一誠と、江藤新平はカッコいいなあ♪ “出来る人”の魅力、あと、優しい人の魅力でしょうか。非常に勿体無い、日本の国の為を考えると、非常に貴重な人材を失ってしまったのだと思えてなりません。
越知彦四郎は、感性で生きる天才肌の人物といいましょうか。その輝きと供に儚さも、また魅力的ですね。最後の生首は、越知らしいなあ♪
冷静沈着で決して無謀な事はしない、頼れる存在の武部小四郎も、最期は義の為、また友の為に立ち上がり、命を落とす事になってしまう。最期の咆哮の場面の描写には、身体の芯を打ち抜かれた気分です。まだ身体の中に残っている感覚があって、奈良原至の気持ちに少し触れられたのかも。小林先生と、スタッフの方々の画の力の凄さをまざまざと見せつけられた思いです。
凄い越知と武部の師匠であり、頭山や来島の師匠でもある高場乱は、なんと女であるという。これはもう、歴代の優秀な天皇には女帝が多いという事実や、遡って高祖神の天照大神、または邪馬台国の卑弥呼などを思い起こしました。小林先生が男尊女卑だったら、世間ではあまり知られていない高場乱を登場させないんじゃないかと思いました。
平野国臣は、もう少し時に好かれていたらと思うと、残念ですね…。こういう偉人や才人が、幕末から明治に掛けて、本当はまだいっぱい居るのかも知れませんね。そう考えると、これからの大東亜論への期待が、ますます高まります!
それにしても、この時代には、優秀な人材が次々と死んで行ってしまいますね。頭山のセリフにあった『道義は合理に負けるのか』。現代でも、たびたび考えさせられる命題ですよね。頭山が、これから、どのように戦って行くのか。どのようにして“道義”を貫く尊さを現代まで繋げ残してくれたのか。まずは板垣との対峙シーンの続きがどうなるのか、第三部を楽しみに待とうと思います。

No.218 103ヶ月前

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