武藤 のコメント

後、横井小楠が理想とした堯舜政治による民主主義は「人民のための君主政治」だと思います。
堯舜は常に身を慎み、徳を治め、人民のために政治を行った。人民は堯舜を見ること父母の如く、君臣水魚の交わりの理想政治を実現したと史記で司馬遷は書いています。
また、湯王武王が桀紂を放伐したのは人民を苦しめた暴君であり、湯王武王は人民の為に放伐したとされています。
だから堯舜湯王武王を崇拝する孟子は「君主の人民ではなく、人民の君主だ。人民を苦しめる君主は君主に非ず」と言ったのです。
日本において古代から渡来人から支那の思想、文献は輸入され、民の父母であることが君主の理想であると考えられました。それを具現化したのが天皇陛下であると思います。
支那においてあまりに皇帝の力が強すぎる為に血なまぐさい闘争が行われたことにより、君主による独裁は結果的に君主を亡ぼすことになると権威と権力の分離が行われたことは極めて先見的、イギリスよりも遥かに早く行われたことは凄いと感じます。

No.145 102ヶ月前

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