大昔に初めてジェンダーフリーという言葉を知った時、とても希望に満ちた言葉だと思いました。学校で男女平等と習ったのに、社会に出たら男尊女卑が当たり前。木蓮さんはブログで、女性はハンディキャップがあると言われて驚いた、と書いていましたが、確かに仕事をする上で、そういう時代があったと思います。私がある民間企業に入社した時、四年制大学卒女子は初めてでした。それまでは男子のみです。対象にならなかったのです。雇用均等法のおかげですね。それでも初任給も女子の方が低い。当時は当たり前にあった昇給も昇進も女子は後回しでした。仕事では、女だからと甘えるなと言われ、でもお茶汲みや掃除は当然のように女子の仕事。普通に仕事をしたいだけなのに、なぜこんなに差があるのか。あの頃から数十年、日本的な男尊女卑と外国からきたジェンダーフリー。今はどちらも問題があると理解していますが、そうでない人もいるでしょう。ジェンダーフリーに幻想を見ている。その気持ち、分からなくはない。賛同はしませんけれど。