こんばんは。今週もライジング配信ありがとうございますvv

木蘭さんのトンデモ見聞録の「精子バンク」の話が昔テレビで見たときより以上にめろしいことになっていて、めっちゃ血の気が引きました。
オハイオ州の白人同士のレズビアンカップルが精子バンクに対して「間違った誕生」による苦痛と損失への損害賠償を求め訴訟を起こしたのは、人種差別の根強い白人優位社会を生きていかざるをえない黒人の娘の将来を案じてのものかもしれません。
ですがそれは同時に娘さんの存在そのものの否定であり、親としてもっともやってはならない最低最悪の侮辱行為なのです。
自身の誕生を「間違った誕生」と親に否定された娘さんが生涯抱え続けることになるであろう苦しみや怒りは、白人優位社会を生きる中での苦痛よりもはるかに大きく辛いものと言えます。
仮にこのカップルに娘さんを恨む気持ちはこれっぽちもないとしても、娘さんからすればそれと全く同じものと言っても過言ではないでしょう。
このカップルが訴訟で賠償金を得た場合には娘さんが生きやすい人種差別がマシな州への移住費用か、人種差別問題を少しでもマシなものにするための滑動資金にしてほしいです。

倫理的にタブーであっても血族から卵子または精子を提供してもらってまで血の繋がりにこだわるのは、血縁に異常なまでにこだわる日本社会の歪みの象徴にも感じます。
たとえ血が繋がっていても、独立した人格を持っている一人の人間です。
「そもそも赤の他人同士だから」と割り切れる嫁姑関係よりも、「血のつながった親（または子供）だから」分かりあえるはずだという思いこみから実の親子関係のほうがこじれやすいと聞きます。
血縁があるがゆえに不必要に歪んでしまった親子関係を思うと、血縁のない子を養子に迎えたほうが一定の距離感があってよい関係を築けるのではないかと思ってしまいます。