こけけっこー のコメント

 乗車時間が長い場合は本を読むこともありますが、たまに上京した時など特に、電車に乗っている人々の様子を観察するのがとても面白いです。乗り降りする人・人種?!・表情・行動等々。
 先日のゴー宣道場からの帰り、大崎から東京駅間の電車の中でのことです。夜の9時頃でした。

 座席はほぼ埋まり、立っている人もそこそこ居ました。ご指摘の通り、スマホを見てる人がとても多いです。隣りに座っている年配のおじさんも時々スッとめくるように画面を触りながら一心に見ています。
 覗くともなしに見ると、画面は「坂口安吾」の作品でした。キンドル等で買ったか青空文庫かはわかりませんが、文庫本を読むようにスマホを読み耽っているのです。---車中で本を読む形はこんなふうになっていくのかな・・・とふと思いました。

 紙媒体の出版が苦境に立たされているのは車内を見ても一目瞭然です。網棚に読み終えた雑誌や新聞を置いていき、別の人がそれをまた利用するなんてことも以前はあったけれど今は無いし、読み捨てた雑誌を集めて分類し道端で売っている人(当時「あさりちゃん」と呼ばれていた)も皆無になりました。
 新聞も講読せず、テレビやネットニュースで済ませている人も多く「引越しで瀬戸物包むのに使うから新聞紙を送って下さい」と頼まれたことさえあります。

 読書はもちろんのこと、文字を読む・書くそして(意味有る内容を)話す・相手と遣り取りする、ましてや「議論する」ことはかなり難しくなっているのかもしれません。

 「あなた方=民が主です」「選択肢があり、あなたはそれを自由に選んで消費するのです」---そういうおためごかしの時流に無自覚に乗り、気が付けば(付かないまま;)感覚は鈍化し、他への感性は衰え、不自由・不満だらけに陥る状況があると思います。
 
 それにつけても、5月末に投下されるゴー宣スペシャル「民主主義という病い」がとても楽しみです。

No.74 98ヶ月前

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