こいら のコメント

人々が本を読まなくなった原因は、出版社の側にもあります。
最近、書店に行ってもあえてお金を出してまで読みたいと思える本はゴー宣シリーズくらいしかないというのが私の本音です。
出版社の側も似たようなビジネス本や自己啓発本を粗製乱造してたり、明らかに科学的に根拠がないインチキ健康本を出したり、怪しげな新興宗教の教祖の本を並べたりしてる現状では、読みたくもなくなるな、と思ってしまいます。
文学なんかも、三島由紀夫とか太宰治とか寺山修司なんかは読むに値するテーマで書いてると思うのですが、昨今の権威主義に毒された作家の本は面白くないです。私小説そのものが作家のマスターベーションの場になっていて、その悪しき慣習がノンフィクションの分野にまで及んでる気がします。
それからもっと深刻なのは児童文学です。ほとんど左翼のイデオロギーに染まってます。国語力をつけることは大事ですが、その過程で左翼的なイデオロギーが学校の国語教育や図書館などから子供に刷り込まれていくのは問題だと思います。
もっとも右は右の方で嫌韓本や日本マンセー本で特定のイデオロギーにしか受けない本を作って読者とマスターベーションしてる状況ですし。
大学教授とかコラム二ストと呼ばれる人種も、自分の思想的マスターベーションを満たすためだけに本を書いてる輩は少なくないと思います。
ゴー宣シリーズはよしりん先生が商業主義の荒波に揉まれながら真言仏教の哲学と大学時代時代に培われた社会思想の土台があるから、本質を突いた読み物になっています。
古典的な哲学や宗教、それから社会科学や古典文学は、ある意味時代を超えてるから読むに値するかもしれませんが、他の本の9割くらいは、私の知的好奇心を満たしてくれないのも事実です。

No.147 103ヶ月前

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