生理についてのブログを読んで、ふと考えたことがあります。 漫画やゲームでは、中世的なファンタジー世界を旅するものが多くあります。 そういう世界で主人公たちは、生理現象をどうやって処理しているのでしょうか。 『彼方から』という少女漫画のように、現代から異世界へ飛ばされたヒロインとか。 そういう作品で、生理やウンコやオシッコについて、具体的に描写したものを私は見たことがありません。 『変ゼミ』という漫画では、そこんとこ少し触れていますが。 読者としては、その辺はまあ何とか上手くやっているんだろうなと、脳内補完しています。 女剣士だったら、戦の間は生理が止まるように体が覚えているんだろう、とか。 では、敢えて生理に触れるとしたら、それはどういう意図なのか。 それは結局、作者の自己満足だと思います。 作品のリアリティを追求したいという欲求、或いは「俺はここまで考えてるぜ」という自己顕示欲でしょう。 中には物語の進行上、そういう描写が必要な場合もあるのかもしれませんが。 でもそれを、読み手がどう受け取るかはまた別ですよね。 テレビの男性コメンテーターが生理に触れるのも、同じ心性だと思います。 「俺はここまでリアルに真面目に考えてるぜ」とアピールしたいだけではないかと、ひねくれた私なんかは思ってしまいます。 本心から言っているのかもしれませんが、それはそれでどうなのか。 生理用品のようにデリケートなことは、現場で必要としている人がいて、その人と実際に接している人が考えれば良いことだと思います。 支援が必要だと訴えたいなら、支援する意思のある人たちに向けて言えば良いのです。 テレビという不特定多数の人が見る媒体で、当事者でもない男が、わざわざ言う必要があるのか。 私も疑問に感じています。 それから、門弟女性の「男性は女性の生理の苦しみを知るべき」というご意見にも、違和感を覚えます。 では男が「うんうん分かるよ。生理って大変だもんね〜分かる分かる。ところで君は今PMS?」と言ったら、どう思われるのでしょうか。 ちゃんと理解している男性だと感心するのでしょうか。 こういう「俺分かってる」ポーズをしている一例が、テレビの男性コメンテーターだと私は考えます。
チャンネルに入会
フォロー
小林よしのりチャンネル
(ID:5869150)
生理についてのブログを読んで、ふと考えたことがあります。
漫画やゲームでは、中世的なファンタジー世界を旅するものが多くあります。
そういう世界で主人公たちは、生理現象をどうやって処理しているのでしょうか。
『彼方から』という少女漫画のように、現代から異世界へ飛ばされたヒロインとか。
そういう作品で、生理やウンコやオシッコについて、具体的に描写したものを私は見たことがありません。
『変ゼミ』という漫画では、そこんとこ少し触れていますが。
読者としては、その辺はまあ何とか上手くやっているんだろうなと、脳内補完しています。
女剣士だったら、戦の間は生理が止まるように体が覚えているんだろう、とか。
では、敢えて生理に触れるとしたら、それはどういう意図なのか。
それは結局、作者の自己満足だと思います。
作品のリアリティを追求したいという欲求、或いは「俺はここまで考えてるぜ」という自己顕示欲でしょう。
中には物語の進行上、そういう描写が必要な場合もあるのかもしれませんが。
でもそれを、読み手がどう受け取るかはまた別ですよね。
テレビの男性コメンテーターが生理に触れるのも、同じ心性だと思います。
「俺はここまでリアルに真面目に考えてるぜ」とアピールしたいだけではないかと、ひねくれた私なんかは思ってしまいます。
本心から言っているのかもしれませんが、それはそれでどうなのか。
生理用品のようにデリケートなことは、現場で必要としている人がいて、その人と実際に接している人が考えれば良いことだと思います。
支援が必要だと訴えたいなら、支援する意思のある人たちに向けて言えば良いのです。
テレビという不特定多数の人が見る媒体で、当事者でもない男が、わざわざ言う必要があるのか。
私も疑問に感じています。
それから、門弟女性の「男性は女性の生理の苦しみを知るべき」というご意見にも、違和感を覚えます。
では男が「うんうん分かるよ。生理って大変だもんね〜分かる分かる。ところで君は今PMS?」と言ったら、どう思われるのでしょうか。
ちゃんと理解している男性だと感心するのでしょうか。
こういう「俺分かってる」ポーズをしている一例が、テレビの男性コメンテーターだと私は考えます。