カレーせんべい のコメント

【コロコロ一読者伝説】

私(36歳)の子供時代は慢性中耳炎に苦しみ、
治療しても治療しても完治しませんでした。
耳鼻科の治療はものすごく痛いです。
いつしか中耳炎になったことを親に隠すようになりました。
そしたら「つんぼ」になりました。
ほとんど人とも会話ができない、
学校の成績は当然ペケ。
そんな状況になっても耳鼻科に行くことだけはどうしても嫌でした。

ある日父親から何か話しかけられたのですが、その声はほとんど聞こえず、いつもの通り適当な「うん、うん」などと生返事をしたのですが、どうやらそれが大変マズかったらしく、父親は怒りの表情で
『おまえは、ちゃんとした大人にはなれない!』
と大声で言われてしまいました。
けれどもショックは受けませんでした。
「まぁ、そうだろうな。」と、
自分の将来を受け入れてしまいました。

私が小学3年生の頃。
集めていた『おぼっちゃまくん』の単行本を、
親に捨てられるという出来事がありました。
当時のコミックは360円。
月のおこづかいが350円。
漫画本は大金を払ってでも手に入れたい小宇宙。
けれども親は子供の事情など全く理解してくれませんでした。「あんな下品な漫画なんか読むな!」と一喝されました。
これには大きなショックを受けました。

けれども、この出来事が人生の転機になりました。
《新しく移転した耳鼻科には【コロコロ】が置いてあるぞ》
という情報を思い出して、耳鼻科に通うことにしたんです。
【コロコロ】は耳鼻科の待合室で子供同士で取り合い。
子供が多い時間帯に行けば、コロコロを読むことができません。
かと言って、人が空いている時間帯に行けば、すぐにお医者さんの所に呼び出されてコロコロを読むことはできません。
だから私は耳鼻科の外で様子をうかがい「ババアが多いか?」を見定めてから中に入っていました。

そんな日々を2年ほど過ごしている内に、
耳が聴こえるようになりました。
人と会話ができるようになりました。
無惨な成績は、人並みになりました。
私は今年で37歳になります。
「ちゃんとした大人」と対等に付き合いができる大人になりました。

【コロコロ創刊伝説】
子供たちに対して真剣に向き合った大人たちの物語。

>子供の人生は長い
>この先何度も何度もつまづくだろう
>つまづく度に起き上がって、また転んでは起き上がる
>子供の人生は七転び八起き
>そんな子供たちを励ますような雑誌
>それがコロコロコミックなんだーー!!

つまづいて倒れ、起き上がれない状態に陥る場面だってある。
そんな時に、地面から「ポーン」と蹴り上げてくれたのが、子供漫画でした。
憂鬱と絶望を蹴飛ばしてくれた!
コロコロを創り上げてくれた全ての各位に感謝!!

No.51 105ヶ月前

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