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【第11回】山下大輝&駱駝&福山潤スペシャルインタビューvol.2

2021/11/09 19:00 投稿

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声優の山下大輝さんと、俺を好きなのはお前だけかよ&新発表されたシャインポストの駱駝さんによる、ゆるいバラエティ番組「山下駱駝」
 
第11回目は声優・アーティストとして活躍されている、「俺好き」ホース役の福山潤さんにゲストにお越しいただきました!
 
10月8日に生放送された本番は、チャンネル会員限定で【こちらからアーカイブ】配信でご覧いただけます。
 
福山さんのオタク話で大盛りあがりだった放送直後の3人にインタビューをしました。今回はその後編の様子をお届けします!
 

(取材・文:かーずSP

 
 ■福山潤さんのホース役は、駱駝さんのイメージにドンピシャ
 
───あらためて「俺好き」アフレコ当時のお話をお聞かせください。駱駝さんは、福山さんがホース役に決まった時のお気持ちはどうでしたか?
 
駱駝「なんでスケジュール取れたんだろうって(笑)
俺がデビューする前から存じ上げていたくらい有名な声優さんですから、お忙しいのは想像がつきますし。
ゲストキャラで1回だけ登場していただくなら、まだわかる。でもホースってけっこう出演するんで、『マジか!?』って驚きました」
 
───実際にホースを福山さんが演じられてみて、いかがでしたか?
 
駱駝「番組内でも話したんだけど、俺にとっての福山さんは『超重神グラヴィオン』天空侍斗牙(てんくうじ とうが)役が印象的で。斗牙は純情な男の子キャラなんですけど、それがホースと近い部分なので、福山さんのホースは大丈夫だろうと安心していました。
逆に『コードギアス』ルルーシュの印象が強い『俺好き』読者にとっては、ホースは合うのか?って感じた人もいたかもしれない。
でも私にとっての福山さんは『グラヴィオン』なので、何も心配してませんでしたね」
 
山下「『貴方の潤さんはどこから入りましたか?』って、いろんな人に訊いてみたいですね」
 
福山「まだみんなで一緒に収録できていた時期ですね。
TVアニメの途中から参加させていただく現場だと、雰囲気がすでに仕上がっているんですよ。
後から参加して、その雰囲気を動かすことは絶対にできません。
僕が演じる前にイメージしているホース像と、現場では乖離があるだろうって考えていました。
だから現場に行って、その雰囲気の中でバランスを取っていこうと、フランクな気持ちでアフレコに臨みました」
 
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───出来上がっている空気感に合わせて演じる……ベテランならではの匠の技ですね。
 
福山「自分の中に持っている演技プランを、どう組み込むか。そのピースだけを決めておけばいいかなって」
 
駱駝「俺はコントロールルームで、福山さんの演技を聞いたスタッフたちの反応を覚えてる。ホース初登場の回で、『これはジョーロ負けたわ』って口にしてた」
 
───(笑)
 
駱駝「要はホースってジョーロの上位互換だから。
福山さんの声が吹き込まれたことで『ジョーロ勝てねーわ、カッコ良すぎるだろう』って音響監督たちが呟いてて、それは俺のイメージ通りのホースでした。
そのあとOVA版でホースの本性を演じてもらったところでは、『これを待っていたんだよ!』ってみんな口々に言ってましたね」
 
 
■色々と気にせず、目の前の仕事を全力でやることで楽になった
 
───ペンネーム「ゆりゆり」さんから。
「大輝くんと福山さんは共演経験が何度かありますよね?なのでお互いの好きなところを教えて頂きたいです!」
 
山下「番組でも伝わったと思いますが、潤さんのこの解放思想
僕は潤さんのポジティブな考え方が好きで、自分もポジティブに変えなきゃ変えなきゃって思いながらも、なかなか難しいところがあります」
 
福山「俺はポジティブじゃなくて、諦めてるんだよね(笑)」
 
山下「悟りですか……?」
 
福山「そうじゃなくて、良い日も悪い日もあるわけじゃん。どうしたって、その事実は変わらない。だからありのままを受け入れているんだよ。
目の前に起こった事実をどう楽しむかの方が、精神衛生上いいなって気づいたんだよね。
ほらよく完璧を求めると、求める結果が出ない時に嫌だなって気持ちが出てくるじゃん」
 
山下「もう本当に!」
 
福山「それ、何の意味もないから。『もっと休みが取れていたら、万全な状態でパフォーマンスできたのに』って悔しくなったりするけど、そんな状況、ないからないから」
 
山下「理想ってやっぱりあるじゃないですか」
 
福山「体調が万全で理想通りにやったって、完璧なパフォーマンスなんか出なくて、今できることが100%だから。
まず『たられば』を止めて、考えないって決めたら楽になるよ」
 
山下「その考えに至るまでがすごい……! 潤さんは元々そういう性格なんですか?」
 
福山「元々はそうじゃなかったね。気にして考えて、色々とやるタイプだったんだけど、『このまま自分が進んでいった先に、俺は楽しいか?』って考えたら『絶対に楽しくない』って気づいちゃったんだよね。
『この作品は人気作だから』とか、色々と気にすることは止めて、出会った作品や仕事に全力でぶつかっていこう!って割り切った。
要するに、自分が関わった仕事で面白い作品を提供して、見てくれた人が『面白かった!』って喜んでくれたら、それで良いんだよ。
それだけに専念しようって考え方に変えてからは、いろんなものが楽になってストレスもなくなった。
もう俺は完全に割り切った……(小声で)そしたらさぁ、人気作に呼ばれないんだよね(笑)」
 
茶目っ気たっぷりにギャグで落とす福山さんに、みんなが大笑い。
 
山下「そんなことないですから(笑)」
 
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───『Vivy』のマツモト最高に良かったです、めちゃくちゃ面白かったです!
 
福山「ありがとうございます、楽しんでくれたなら幸いです」
 
───福山さんが山下さんとお仕事でご一緒していてのお気持ちは?
 
福山「時代に愛された人を、目の前で見ることができるのはいいですね。
いやこれ、おべっかとか揶揄してるとか何でもなくて、事実として声優業界には、それぞれの世代に、何人か絶対にいるんですよ」
 
───時代を牽引する存在、でしょうか。
 
福山「自分にもそういう時期があったのかもしれないし、なかったのかもしれない。自分にはわからないけど、山下君は『僕のヒーローアカデミア』って作品を牽引する役を演じていて、『弱虫ペダル』ってデビューに近い作品が、いまだに新しく作られている。
業界には、そういう時代の寵児がいるんですけど、そのうちの1人を、直接ずっと見させてもらっているのはありがたいですよね」
 
駱駝「なるほど、時代のメインストリーム歩く男というか」
 
福山「メインストリームの人と現場を一緒にするのは面白くて、『俺好き』の時には内田雄馬君も現場にいたじゃない。彼も今はメインストリームにいます。
俺は二人とはだいぶ離れてるから、「こいつは来るな」とか「久しぶりに会った時にどう変わってるんだろう」とか客観的に見られて、僕にはそれが楽しいんです」
 

■福山さんが熱心だった、体育の授業に「出たことにする」ってどういうこと!?
 
───メールの質問でペンネーム「ゆき」さんから。
「山下さん、駱駝さん、こんばんは。毎回楽しく拝見しております。突然ですが私は今、受験生なのですが、最近テストの結果があまり伸びなくて塾に行くのもあまり気が乗りません。お3人は勉強を頑張るためにどんなことをしていましたか?」
 
山下「うわー勉強がんばってなかった!」
 
福山「目的を自分でちゃんと設定できたら、頑張れるんじゃないですかね。
過度な目標を立てるから頑張れないんであって、最低限の目標を決めればいいんじゃないですか」
 
───頑張れば、ギリギリ超えられるくらいのハードルを決めるとか。
 
福山「そうそう」
 
山下「目標を立てる話でいうと、僕は国語だけは頑張ろうと思って、国語だけは熱心に勉強してました」
 
駱駝「俺もそれをやっていた! 世界史だけは学年1位とってやろうって決めてやってたね」
 
福山「俺は体育の授業に1回も出てないのに、出てることにしようってことにすげーがんばった」
 
山下さんと駱駝さんがハモって「どういうこと!?」
 
福山「俺は高校2年の時、体育の成績が学年1位になったんだよ。
それで高校3年生の一年間は、体育の授業に1回も出てないのに全部出席になったのね」
 
山下「なんでですか?」
 
福山「出席してると思われている雰囲気を作っていた」
 
山下「出席チェックのザルっぷりはなんなんですか(笑)」
 
───ペンネーム「らむ」さんから。
「大輝くんのお薦めするのが7割がたがホラーで、ミッドサマーも見てみようかと思って調べていたのですが、予告の時点でもう怖そうで……。
でも、大輝くんのお薦めが見れないの悔しいので、慣らしていくために何かホラー初心者の人でも見れそうなものありませんか?」
 
山下「ミッドサマー見て気持ち悪くなっちゃった」
 
───やっぱり怖いんですね。
 
山下「怖いっていうか、人間って気持ち悪い、でも人間っていろんな考え方ができるのかなぁって。面白かったです。
けど結局、謎が謎のまま終わったので、考察というか調べたくなっちゃいましたね。
「あそこってどういうことだったの?」「あの人ってどうなったの?」って考えさせられたから、これって結局コンテンツにハマってるってことですよね」
 
───福山さんが最近ハマっているものはありますか?
 
福山「ゲームだったら『アクトレイザー・ルネサンス』が好きです、面白いです!」
 
山下「出た!神になるゲーム!」
 
福山「俺は(スーパーファミコンの)『アクトレイザー』がずっと大好きで、学生時代に何周もずっとやってたから。
数年か前もバーチャルコンソールって昔のゲームが遊べるサービスでプレイしてて、『あーやっぱり面白いなぁ、なんで今の技術で作りなおさないんだろう』って思っていたら、突然の発売でしょ!」
 
山下「任天堂ダイレクトの直後ですよね」
 
福山「俺、SteamとSwitchで両方買っちゃったもん」
 
駱駝「あはははは!」
 
山下「潤さん、ほんと好きなんですね!」
 
福山「もう『アクトレイザー』超好きだったから、急ぎすぎずに、ゆっくりプレイしてます」
 
山下「あーいいですね、そういう楽しみ方」
 
───リメイクされて、天使の女の子が可愛くなってましたね。
 
福山「あの天使のふてぶてしさが良くてですね、頭の中で村瀬歩が声を当ててる(笑)」
 
───脳内でキャラクターボイスが(笑)
 
福山「『人間ってどうしようもないですよね』って村瀬歩の声で聞いたら、ウンウンってうなずいちゃう」
 
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───(笑)。山下さんはゲームやってらっしゃいます?
 
山下「僕も昔のゲームとかを遊んでます。
最近だと『コーヒートーク』っていう、コーヒー店のマスターになって、人々の会話を見守るだけのゲームを遊んでます。
本当にコーヒーを提供するだけなんですよ」
 
 
駱駝「アクションゲームみたいに時間制限があったりとか?」
 
山下「そういうのも全然ない。ただただ本当に、お客さん同士とか、1人だったりとか、人々が織り成すのをただ見届けるっていう。
自分もコーヒーを淹れて飲みながら、それを眺めるのも楽しいんですよ」
 
───駱駝さんは何かハマってるものありますか?
 
駱駝「健康食。9月はほぼ毎日3食、出前館を利用していた結果、若干太ったんですよ。
だから痩せなきゃいけないなって、最近は健康食にハマってます。
今日もロッテリアで野菜スムージーを買いました」
 
───それでさっき、喫煙スペース借りるためにスムージー買ってたんですね。
次にペンネーム「ユク」さんから。
「山下さんは10年後どうなっていたいですか? また、駱駝さんは10年後の自分はどうなっていると思いますか? そんなお話が聞けると嬉しいです」
前回の話題に関連して、3人の10年後はどうなっていると思いますか?という質問です。
 
福山「俺は52とか53だな……んー、レジェンド声優って呼ばれないようにしていたいです」
 
山下「レジェンド声優って呼ばれるのは確かにイヤですね」
 
福山「もちろん、野沢雅子さんらに尊敬の念を込めて『レジェンド』とお呼びすることには何も問題ないんですけど、年々、そのハードルが下がっているじゃないですか。
メディアが冠とか箔をつけたがっているからなんでしょうけど、僕はそうならないようにしたいですね」
 
駱駝「それはスゲーしっくりきます! TVを見てても、大げさにいう人たちが多くて、レジェンドが安売りされている感じはする」
 
福山「だったらいっそのこと、俺は『テイルズオブ福山』って言われたい」
 
───本番でも『テイルズ オブ デスティニー2』カイル役の話が出てきました。
 
福山「ゲームに出ていたってことじゃなくて、言葉通りの意味で『物語』になりたい。
まぁ10年後も、みんなのおもちゃになっていたらいいかなぁって思います」
 
駱駝「私は10年後もエンタメを作れていれば、それで満足です!」
 
山下「僕はやっぱり、ディズニーに出たいってずっと言い続けます」
 
福山「出てないんだ? 意外だね」
 
山下「出てないんですよ。僕はディズニー作品がやりたくて声優になったので、ミッキーと一緒に共演したいっていうのが一生の夢です。死ぬまでに叶うかなあ」
 
駱駝「山下のいうディズニーって、どこまで含まれてるの?」
 
山下「今だったらマーベルは入らない」
 
駱駝「ベイマックスはディズニーなの?」
 
駱駝「ディズニーです」
 
福山「ざっくり言うと3Dの……ピクサーは?」
 
山下「ディズニーです。僕がハマった時にディズニーだったものがディズニーなので」
 
福山「ディズニーの作品じゃなくて、『東京ディズニーシーへようこそ!』みたいなナレーションだったら?」
 
山下「それもやりたいです! ディズニー関係が死ぬほど好きで、ディズニーを目指して僕は声優になりましたんで」
 
このまま「ディズニーランド」「ディズニー」作品の話が続いていくうちに解散となりました。
福山さんの、『たられば』を止めて目の前の仕事に全力で打ち込む姿勢に感銘を受けた、かーずSPがお送りしました!
 

(取材・文:かーずSP

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