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【第10回】山下大輝&駱駝&竹内栄治スペシャルインタビューvol.2

2021/10/04 21:00 投稿

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声優・山下大輝さんとライトノベル作家・駱駝さんのニコニコ生放送
「山下駱駝」。
9月3日の第10回目。ゲストにお越しくださった竹内栄治さんをお迎えしての、山下大輝さんハッピーバースデーがにぎやかに放送されました。
 
その様子は、【こちらからアーカイブ】配信でご覧いただけます。
 
ここでは番組放送直後に実施したインタビューをお届け。
【前編】では番組の感想戦を、今回の後編では寄せられたメールにお答えしています。

 
(取材・文:かーずSP

 
 
■山下さんが恥ずかしがる、高校時代の黒歴史って!?
 
───ペンネーム・まるさんから
「最近悩みがあります。それはピアスを開けるかどうかです。身体に穴を開けるのは断固反対な私ですが、ピアスをしてる人やお店でピアスを見る度に憧れが増してきています。そこで、もし御三方の中でピアスを開けたことがある方がいらっしゃれば、その時のエピソードやアドバイスをぜひ教えてほしいです‼︎
もし、ないのであれば『俺昔、若気の至りでこんなことしちゃったな〜』的なエピソードを聞きたいです笑」
 
竹内「僕はまつげが長くて、学生時代はそれがすごく嫌だったんですね。
目に入ったりして痛いのが嫌で、小・中学校の頃ハサミで全部切ってました」
 
山下「えーッ! 目元にハサミですか! 怖っ!」
 
竹内「何回かまぶたを挟んだよね」
 
山下「うわー痛い痛い! でもちゃんと今はまつ毛が生えてきて良かったですね」
 
竹内「生えてきたね。でもその頃は本当に邪魔で嫌だった。
僕は母親似なのでまつ毛が長いのも遺伝だと思うんだけど、小・中学の頃、そんな若気の至りをしてましたね(笑)」
 
山下「まつ毛を自分で切るって超こえー。でもそれで思い出しました。僕は昔『men's egg(メンズエッグ)』に憧れてて……」
 
竹内「モデル雑誌のやつ!(笑)」
 
山下「そうですそうです(笑) メンエグの梅しゃん(梅田直樹さん)ってめっちゃ有名なモデルに憧れていたんです」
 
竹内「はいはいはい! 知ってる知ってる」
 
山下「梅しゃんの真似をして洋服を買ったり、髪型を真似したり、ギャル男みたいな格好をしてた時が一時期ありまして、それが僕にとってはすごい黒歴史です」
 
竹内「ギャル男だったの!?(笑) 何歳くらいの頃?」
 
山下「高校です、元々テニスをやっていたから地黒だったんです。地肌が黒かったので、準備万端だろうって」
 
竹内「なるほど、梅しゃんに近づける下地はあったのね(笑)」
 
山下「誰よりも梅しゃんへの近道ができるって思って、髪を伸ばして金髪にして、当時流行っていた長袖のチェックシャツに、ファーの付いたベストを着て……」
 
竹内「ダウンベストのファー付きのやつね」
 
山下「そうそうそう! それがめっちゃ流行ってて、ダメージジーンズを履いて」
 
スタッフ「MEN'S KNUCKLE(メンズナックル)的な感じも入ってますね」
 
山下「そういう系です。その時にコンバースのALL STAR(シューズ)が流行っていたので、ハイカットを履いていました」
 
駱駝「流行ったねー! マジで流行ってた! それでブーツカットのジーンズとか履いてるヤツいたね、当時」
 
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山下「そういう時期がありましたね……眉毛も全剃りでした。ちょっとマジで黒歴史なんで、これくらいにしといてください(笑)」
 
駱駝「今の話に繋げるなら、俺は一回、ロン毛に憧れてた」
 
山下「キムタクに憧れてたの?」
 
駱駝「そういうわけじゃない(笑) ロン毛とメガネに憧れていて、一時期ロン毛に伊達メガネをかけて、カチューシャをつけて学校通ってた」
 
山下「なかなかヤバいね(笑)」
 
駱駝「そのくらいかな? さっきメールにあったピアス穴を開けることはしなかった。そもそも自分の体に傷をつける行為が、オシャレのためとはいえ、やりたくなかったな」
 
 
■自分が演じることで、作品やキャラをもっと好きになってほしい
 
───竹内さんから見た山下さんは、どんな印象でしょうか?
 
竹内「声優業を10年続けていて、このフレッシュさを保っているのはすごい!
10年経てば移り変わりも激しいし、世の中に受け入れられるものって長寿のものもあれば、気づいたら終わっているものもあります。
そんな中で、10年間ずっとフレッシュさを保ち続けていて、この業界で生き残っているのは本当に見事!」
 
山下「超嬉しいです!」
 
竹内「お芝居って形のないものだから、明日になったら急に上手くなっている場合もあれば、翌日には下手になっている可能性もあるんです。
そんな芸事に10年間身を置いて、フレッシュな状態を保っている。
しかもお客さんに飽きられていない。これはすごいことだし、もちろん本人の努力があってこそだと思います」
 
───フレッシュさを保つ秘訣……山下さんは仕事への向き合い方など、10年間で変わっていったんでしょうか?
 
山下「デビュー当時も今も、常に楽しくありたいというのがベースにあります。
自分が演じることで、みんながもっと作品やキャラを好きになってもらえたらいいなって。
そのベースは昔から変わっていないので、栄治さんにそう評価していただけているのかもしれませんね」
 

■現場での竹内さんは、瞬発力がすげぇ!
 
───山下さんから見た竹内さんは、どんな方ですか?
 
山下「いやマジ竹内さん、何でもできるんですよ」
 
竹内「ここ大事だよみんな!」
 
山下「この人ね、マジでなんでもできるんです!」
 
駱駝「褒めているんだけど、褒め方がフワフワしてる(笑)」
 
山下「あはは。アフレコでは、急に色んなキャラクターを振られたりするんですよ。栄治さんと一緒の現場は、『ここ誰かやってよ』ってその場で指示がきて、瞬発力を鍛えられる現場だったんですけど」
 
───ガヤとか、モブキャラってことですか?
 
山下「はい。突然パスが飛んで来るところに、すぐに栄治さんはボールをキープして、シュートしてくるんです。あの速さ、あの瞬発力が超すげぇって思っていて!
そこが僕にはまだまだ足りていない。『できないかも……』って躊躇しちゃう時に、栄治さんが一瞬で前に出る、その瞬発力がすごいですし、さらに精度もすごい!
 
竹内「自分では、瞬発力がある方だと思ってなくて」
 
山下「(小声で)マジか……!
僕にはできないようなキャラクターへのアプローチをされていて、経験値の差を感じます」
 
竹内「僕は、少ない引き出しの中でやりくりしているイメージなんです。
演技の幅もそれほど広くないし、持ってるものも多くない。その中でなんとか駆使して、ばれないようにばれないように(笑)」
 
山下「えーっ! 音響監督から振られた時に、パッと出てきたお芝居がバッチリハマっていて、そうだコレだよ!ってなります」
 
竹内「例えば『ここちょっと声が欲しいんでやってください』って言われた時、作品と流れが理解できていれば、そこに乗るのって難しくないと思うんですよ。
だから『どうしよう、大丈夫かな、自分にできるかな』って迷いながら演じない、その度胸だけじゃないかな」
 
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───腹をくくるんですね。
 
竹内「養成所の先生に教えられて、大事にしている言葉があるんです。
『練習をやっている時は、自分が世界で一番下手だと思いなさい。
でも現場に出てマイクに立ってる時は、自分が世界一上手いと思ってやりなさい』
マイクの前では、絶対に不安な状態を見せない。この心がけが大事じゃないかなって」
 
駱駝「それ、すごく重要だと思う!
オーディションで演じてもらった時は上手だけど、本番ではパワー落ちている子もいるから」
 
竹内「新人の頃は、マイク前に立つと不安が表に出ちゃうことって、まぁしょうがないんだけど」
 
駱駝「そうだね、頭ではわかっていても、身体がついていかない」
 
竹内「そうそう。俺も新人の時はそうだったんだよ。でも俺も先輩に『遠慮するな』ってガツンと言ってもらったの。
大先輩の人との絡みのシーンで、セリフが弱くなっちゃった事があったんです。
それを見ていた別の先輩から『あの時にセリフが伸びて落ちちゃったのは、◯◯さんに気を使って、入りが弱くなっただろう』で指摘されて、『絶対そんな遠慮なんかしちゃダメだ』って教えてもらってから、切り替えていかなきゃダメなんだって身にしみました」
 
山下「そんなことがあったんですか」
 
竹内「俺も最初はビクビクしていたから、失敗を恐れちゃダメだって教わって。
もちろんミスしないに越したことはないよ? だけど良い演技ができるなら、ミスしてもいいくらいの心持ちで挑むのが正解だと思ってます」
 
山下「僕もデビューしたての頃、できる先輩達に丁寧に教えてもらっていました。
その中でも栄治さんは、周りにライバルがいっぱいいる中で、自分で武器を見つけて磨いていった人なんじゃないかなと、その重みを感じます」
 
───駱駝さんも「世界で一番、俺が面白い」みたいな自信で執筆することはあるんですか?
 
駱駝「マジで自信ある時はそう思って書いてますよ。
面白いのは書けたときは『これ絶対に勝ったわ!』ってノリノリで執筆してますから。
書いている最中にノッてることがわかるんで、確信が持てます」
 
竹内「ゾーンみたいな?」
 
駱駝「そうそう! ゾーンに入る感じです」
 
 
■駱駝さんが超絶賛する、竹内さんの“ある習慣”とは……
 
───最近、何か自分で自分を褒めたいことってありましたか?
 
竹内「簡単なことでもいいですか? 家で自炊して食事が終わって、食器を毎回すぐに洗うようになった」
 
駱駝「それすごい!! それ超すごい!!」
 
めちゃくちゃ声がでかくなる駱駝さん。本当に感心している様子です。
 
竹内「これは本当に自分が進歩したと思いました」
 
駱駝「それは本当にすごい!」
 
───今まではしばらく放置だったんですか?
 
竹内「包丁とかまな板とか、調理器具は料理しながら洗えるんで、食事する時はシンクが空っぽなんですよ。
ただ食事終わった後、ちょっといったん横になろうか、みたいな感じの休憩がね(笑)」
 
駱駝「そうそうそう、2、3時間は米粒を水に浸しておく」
 
竹内「先月、何かのタイミングで、食後に気が向いてすぐに洗ったんですよ。そうしたら次の日も洗うようになって、その習慣がずっと身についています」
 
───継続できているのは凄いと思います。
 
駱駝「調子がいい日はすぐ洗うのよ? でも俺はどうしても2、3時間は置いちゃう。
頭ではわかっているんだよ、すぐに洗い物やれば5分で終わるし、早く乾かせるし、後々楽なのはわかる。それでも体が動かない!」
 
スタッフ「作って食べて洗うって相当すごいですよ」
 
竹内「ようやく癖がつきました」
 
───食洗機の導入はどうですか?
 
竹内「導入したいんですけど、キッチンに食洗機を置けるスペースがないんです」
 
駱駝「俺もそれ」
 
竹内「だから外置きのやつを置こうかと思ったんだよ」
 
駱駝「俺も思った思った(笑)」
 
竹内「でもコンセントの導線とか、色々シミュレーションしたけど、食洗機置けないんですよね」
 
駱駝「食洗機ってでかいから、でかいキッチンじゃないと置けないよね」
 
竹内「スペースと、水場の導線が意外と難しかった」
 
───山下さんは自分で自分を褒めたいエピソードはありますか?
 
山下「褒めなきゃやってられない時があります
 
竹内「やさぐれてるな」
 
駱駝「やさぐれてるよね」
 
山下「息ピッタリだ(笑) 最近はライブの練習でダンスレッスンをするんですけど、すごく足腰に来るんですよね、32にもなると」
 
竹内「別の筋肉を使うよね」
 
山下「そうです。次の日にべらぼうに体中が痛くなるんです」
 
駱駝「筋肉痛で」
 
山下「でも、自分が演じているキャラクターができるなら、俺もやらなきゃいけないと思っているので、そこは意地でも仕事の隙間にレッスン日を予約してます。
ギチギチにレッスンを習って、仕事もフルにやって、終わった日には自分を褒めたくなりました
 
竹内「それは褒めていいと思うよ」
 
───駱駝さんは最近、自分を褒めたいことってありますか?
 
駱駝「まぁ、面白い誕生日プレゼントを買ったことかな」
 
竹内「あーっ……!!(苦笑)」
 
駱駝「ちゃんと成果を打ち立てた!」
 
───今の竹内さんの表情を、めちゃくちゃ見てみたいです。
 
竹内「僕は今、帰りたそうな顔をしてました」
 
駱駝・山下「あはは!」
 
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駱駝「そこに関しては俺も若干、申し訳ない気持ちがある」
 
竹内「謝らないでよ……死体蹴りなんだよもう……(笑)」
 
山下「栄治さんのHPが0になってる」
 
駱駝「削りまくりました」
 
竹内「でも山下、いいもん貰ったね! 誕生日おめでとう!」
 

(取材・文:かーずSP

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