5月28日の「山下駱駝」第6回は、駱駝先生の担当編集・木一馬さん(@km_straightedge)にゲストにお迎えしての豪華な生放送になりました。
こちらからアーカイブ配信中!
 
電撃文庫の編集者として「ソードアート・オンライン」をはじめ、数々のメガヒットを飛ばした名物編集者による「ゼロから始めるアニメ化計画」のジャッジやいかに……!?
 
今回は生放送直後の山下大輝さん、駱駝先生、三木一馬さんにインタビューした様子をお届けします!

(取材・文:かーずSP


■山下「三木さんの印象は『三国志』の呂布みたいな人」


───生放送を終えてみて、山下さんから見た三木一馬さんは、どんな方でしたか?

山下「やっぱり天才なんだと思いました。でもその天才の裏に、すごく努力してきたことも感じました」

三木「いやそれ絶対褒めすぎですよ!? なんですかこれ!? 誉め殺しの計ですか……!?」

山下「いえいえ、『作家さんとのやり取りはラブレター』だとか、言葉のチョイスやセンスがすごい。わかりやすくて、ドラマチックなんですよ。相手に刺さりやすいワードを、咄嗟に口にされていたじゃないですか。
きっと色んな作品を見て、色んな作家さんと渡り合ってきて、色んな経験を積んだんだろうなって」

駱駝「本当にその通り。今の三木さんに至るまでに、100人以上の作家さん達と仕事をしてきたんだと思う。
揉めたり、苦労したり、そんな苦い経験をしたバックボーンが、俺との打ち合わせでも時折チラ見えする。そんな瞬間に『三木さんってスゲーんだな』って感じます」

山下「それはめっちゃ感じましたね。普通に人生を過ごしていたら、まずあんなに引き出しを持ってないですもん。
もう百戦錬磨、『三国志』に出てくる呂布みたいな方(笑)」

三木「恐縮です……! 呂布の、いろんな君主を裏切るところは真似しないようにしたいと思います汗」

───三木さんは、山下さんとガッツリ番組でお話された印象はどうでしたか?

三木「やっぱり、これは売れてる声優さん全員に言えることなのですが、撮影クルーをはじめとする周りへの配慮の目がとても広くて、かつディスプレイの向こう側のこともきちんと把握していて、『ゆるーくやってる』といいつつも、すごい気配りだなと思いました!」

───駱駝先生と三木さんの打ち合わせは、いつもあんな雰囲気なんでしょうか?

駱駝「アイデアベースの時にはあんな感じてポンポンポンポン話しますね。で、今回一番刺さったのは、『これ狼じゃなくてもいけちゃうよね』って指摘。
人狼である必然性がないと、視聴者を納得させたりお話を面白くさせられない

三木「真面目すぎて申し訳ないのですが汗、あの時だけはカメラの存在を忘れて、普通に打ち合わせをやっている感覚でしゃべってしまいました」

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───打ち合わせを間近で見た山下さんはどうでしたか?

山下「マジで楽しくて面白くて元気が出ました! そして声優のキャラ作りに似ている部分を感じました。
主人公にバックボーンがあるほど、演じている声優もキャラが好きになります。それは作家サイドやお客さんにとっても、同じなんだなって。
主人公が『今、どういう気持ちでその行動しているのか』肉付けの部分を深堀りすることが大事だと、改めて感じました」



■作家と担当編集の関係は、声優と音響監督に似ている!?


───ちなみに、三木さんのようなタイプの男性声優っていらっしゃるんですか?

山下「いや~もう声優ではなくて、音響監督にいらっしゃるタイプです(笑)。いろんな人とのつなぎ、真ん中の中核を担ってくれる人だなって。
作家と担当編集の関係は、僕ら声優にとっての音響監督との関係に近いことに気づきました。
音響監督さんはアニメスタッフの意見を取りまとめて、僕ら役者側に分かりやすくディレクションをしてくれる立場なので」

駱駝「ああ、それはそうだね」

山下「音響監督さんにもよりますが、独自の感性を入れたディレクションをされる方がいらっしゃるんですよ。
『今、こういう台詞がきているから、ここまでの波を作ろう』って演出をする音響監督さん。
三木さんには、そのタイプの音響監督さんと同じ雰囲気を感じます。完成形が見えていて、『こうした方がドラマチックだよね』って道筋が見えている方

駱駝「三木さんはドラマチック演出大好きな人だから(笑)」

山下「やっぱり! 人狼の流れとか見てて、絶対そのタイプの方だなって。バリバリ現役感がすごかった!」

───3つのアイディアが出ましたけど、どれが一番可能性ありましたか?

三木「個人的に好きなのは1でしたが、なかなか売り出すのが難しい!! なので、2や3をブラッシュアップしていく方向かなと思いました」

駱駝「頭を空っぽにして観られるのは2だし、しっかりじっくり見て考えたい作品は1だし、ラノベで出すなら3ですけど、率直に本音を言えば、三つとも今のところ可能性はない

(一同笑)

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駱駝「いじれば面白くなる可能性はある。でも現状は雑に作っているから、ブラッシュアップしていく必要がある。
後はこれをどうやってアニメ化していくのか。お金を出してくれるスポンサーを説得する武器を用意しなきゃいけない
『ジャンプで連載しています』『○○部売り上げてます』そういった説得材料がないから。

山下「実績が必要なんだね」

駱駝「そうそう。だから一回ラノベを挟むとか、『カクヨム』『小説家になろう』に投稿を載せて、めっちゃランキングが伸びてますって裏技とか(笑)
内容を掘り下げる手前で「これは面白いのかな?」って判断材料がいる。つまり、YouTubeでいうところのサムネイル画像は大事だってこと!」

山下「そうね! サムネイルってホントに大事なんだよー! 巷の動画なんて、もはやサムネ芸だもんね。『大暴露』って書いてるけど全然暴露してない、全然内容違うじゃん!みたいな(笑)」

駱駝「あはは! 気になるサムネだから『広告見てやってもいい』くらいの気持ちでタップしてやるかな……ああっ!スキップできねえよこれ!(笑)」

山下「あるある! 最近、スキップできないタイプの動画広告が増えたよね。しかも2個連続で出ることもある(笑)」

駱駝「そうそれ(笑)」

───三木さんから、今回の生放送やアーカイブ配信をご覧いただいた皆さんへ一言お願いできればと思います。

三木「この度は、山下さんと駱駝さんと皆さんの大切な場所にお邪魔させていただき、恐縮でした……! アニメ化を目指す企画とのことなので、山下さんと駱駝さんが本気で目指すなら、自分も本気で向き合いますので、ぜひ皆さんもお付き合いください!」

ご多忙な三木さんはここで退席されました。
次回のインタビュー後編は、山下大輝さんと駱駝先生のお二人に、皆さんからのメールにお答えしていただきました。お楽しみに!
 

(取材・文:かーずSP
この続きは……スペシャルインタビューvol.2に続く!
公開は6月22日予定です!