声優の山下大輝さんと、アニメ「俺を好きなのはお前だけかよ」の原作者・駱駝先生のニコニコチャンネル「山下駱駝」。
初めてのゲスト・逢坂良太さんをお迎えした第3回・第4回が配信中!
前回に引き続いて、番組終了直後の三人にインタビューした後編をお届けします。
動画をご覧になってから読んでいただくと楽しさ倍増です。こちらからどうぞ。
第3回「山下駱駝」はこちら↓
第4回「山下駱駝」はこちら↓
※チャンネル会員限定でご覧いただけます(初月は無料)
(取材・文:かーずSP)
「アニメ化計画」山下さんと逢坂さんの朗読を振り返る
───第4回では、「ゼロから始まるアニメ化計画」で駱駝先生に脚本を書き下ろしてもらいました。
駱駝:あれはそんな大層なもんじゃないから(笑)。作り込んでない、おふざけノリです。あくまでもキャラの感じを掴むための、参考として執筆しただけなので。
───短い朗読劇をやってみてのお気持ちはどうでしたか。
逢坂:僕は昔、友達といっしょに台本を朗読する遊びをしていました。それを録音して自分で編集していた昔を思い出しつつ、楽しく演じさせてもらった感じですね。
───それは声優を目指していた頃の特訓だったんでしょうか?
逢坂:すでに養成所に入っていた時期でしたけど、それは訓練というよりも遊びの延長線でしたね。今回はその時の既視感を感じました。
───逢坂さんと山下さんに演じてもらった感想はいかがでしたか?
駱駝:二人とも演技の幅が広いのは知っていたので、どの引き出しを使ってくるのかを楽しみにしていました。
山下も逢坂さんも、過去に演じたキャラ───例えば1と2と3の引き出しから一つを引き出して、それに別の要素を組み合わせて新しいキャラを作る。そんな感覚を受けました。
たまに二人が「そこ出すんかい」みたいな引き出しを出してきて、納得したり、意外だったりで面白かったなー。
───ABCどれがよかったですか?
駱駝:どれも面白かったですけど、山下はCがよかった。逢坂さんはイカれたBのキャラが好き。ああいうキャラって俺のツボなんだよね(笑)
逢坂:Cパターン、あのナレーションだと俺は一発で喉を痛める(笑)
山下:りょうちんを僕が育てているって設定がめっちゃレアで楽しかった(笑)。アニメでも、このキャスティングには絶対ならないだろうから、貴重な体験だったね。
駱駝:Cの山下の役って、ダンディな声の人がやりそうなイメージだよね。
山下:そうそう。そこをどう演じようか悩んだ。年齢が止まっている設定だから、少年の声にしてもいいのかなって。
でも、それだと今までに演じた役柄と同じになっちゃう。だから年齢は少し上にして声を低めにしました。「寡黙」って書いてあったので。
駱駝:寡黙でキャラを立てるのは難しいと思うんだよね。
山下:うん、難しいね。
駱駝:寡黙なキャラを立てるなら、もっとロングバージョンの台本を用意して、長いシーンの一部を演じてもらった方が、やりやすかったとは思う。
───逢坂さんは3パターンのうち、お気に入りはありましたか?
逢坂:全部面白かったんですが、演じたいのはBですね、特にナレーションを(笑)
山下:あはは!
駱駝:Bのナレーション面白かったね。
───某麻雀アニメっぽい声質でした(笑)
逢坂:役柄的にもBの悪役が好きなんだよね。ぶっ飛んでいるキャラって、好きなように演じさせてくれる現場が多いんです。ガチガチにキャラクターを固める必要がない。
台本を読み込んで、自分の中で作り上げてきた演技プランを受け入れてくれる事が多いので、役の作り甲斐があります。
───逆に主人公タイプは「こういうイメージでお願いします」ってオーダーが最初から決まっている、という事でしょうか?
逢坂:基本的に中心人物(主人公)は、ブレちゃダメなんですよね。
そこに合わせて、周囲のキャラクターがいろんな形で回っていくのがお芝居ですから。
真ん中の軸がブレちゃうと、作品全体がどの方向に向かうのか迷走しちゃいます。
主役は、ブレられない。だからカッコいいんですよ。一方で今回のCパターンの悪役だと、自分の演技プランでぶっ飛んだ役にもできる面白味があります。主人公も悪役も、それぞれ違う種類のやりがいがあるんです。
駱駝:俺の中では、女性声優でぶっ飛んだ演技ができる人って、演技の幅がある人だと思う。
山下:振り幅が広いってことなんだよね。
───「ゼロから始めるアニメ化計画」は3パターンのうち、どれかに決まりそうですか?
駱駝:いやいや全然全然! ゲストのあいさかさん……いやいや逢坂さん!
逢坂:普通に間違えてるじゃん!(笑)
駱駝:ギャグで言ってたら染み付いてしまった(笑)。今回は逢坂さんがゲストに決まったのでお遊びで作っただけ。
このどれかでアニメ化目指せって言われたら、実現度が茨の道どころじゃない(笑)
三人の近況→ホットクック、TVゲーム、辛ラーメン
───ペンネーム「有の」さんから。「お二人の最近の近況を教えてください」とのことですが、逢坂さんを含めて三人の近況をお願いします。
駱駝:最近はホットクック(SHARP製の電気無水鍋)を使った無水調理にハマってます。
山下:もともと自炊はやっていたの?
駱駝:やってた。料理の手間をどんどん削除したくてホットクックを買ったら大正解! 便利で美味しいものができるのでお薦めです。俺の得意はポトフとパスタ。
逢坂:近況ですか……なんにもないんだよね。身の回りに面白いイベントがまったく起こらない。
───自粛期間中なので、生活が地味になりますよね。
逢坂:そうなんですよ、家から出ないので。結局TVゲームがメインで、『機動戦士ガンダム EXTREME VS. マキシブーストON』をオンラインで友達と対戦してます、ブチ切れながら(笑)
───収録の合間の雑談でもスーパーファミコンの話をされていて、逢坂さんはゲーム知識に造詣が深いと感じました。
逢坂:それほどじゃありません。全体的に詳しいのではなく、自分の好きなジャンルに関してだけは知識があるって感じですね。
───山下さんの近況はどうですか?
山下:辛ラーメン(※シンラーメン。韓国インスタントラーメン市場に辛味旋風を起こした大ヒット食品)にハマってます! めっちゃ美味しいんですよ。
豆乳でアレンジできるのもあるんだよ。普通のインスタントラーメンと違って、最初から調味料を全部入れて、硬い状態から茹でていく。
駱駝:へー、作り方が日本のインスタントと違うんだ?
山下:そうそう、向こうのラーメンって茹でるというよりも煮るらしい。そんな辛ラーメンの乾麺がマイブームです。
───今回を振り返ってみて、山下さんの総括をお聞かせ下さい。
山下:ゲストさんが来てくださるポテンシャルを持っている番組だって、表向きには言っておいてほしいな(笑)
基本はゆるくやっていますが、今回みたいに意識の高い時もあります。表向きには、たまにはしっかり番組やってる時もあるよって。
───第2回が三澤紗千香さんと内田雄馬さんのVTRでしたし、先の読めない番組ですよね。
山下:そうですね。何をやるかわからないので冒険です(笑)。新しい土地を開拓していく気持ちでやってます。
───初の収録でしたが、生配信との違いはありましたか?
山下:特にはありませんね。収録であろうと生であろうと、やっていることには変わりないモチベとゆるさでやっていますから。
生でも収録でも、良い意味でダラダラやっていけたらいいなって。なので皆さんもダラダラと見てほしいです。
気を張って「さぁ視聴するぞ!」って感じではなく、勝手にやってたから勝手に流しておくかって気分で(笑)
食器を洗いながらでも、他のYouTubeを視聴しながらでもOK。優先度は2軍3軍4軍くらいに置いて下さい。
───駱駝先生は、生配信と収録で緊張度は変わりましたか?
駱駝:どっちも、まったくなかったです(笑)。いつもと違う事といえば、第3回と第4回に分割したから、時間が経つのが早く感じたくらいですね。
番組を見てくれてる皆さんに言いたいことは……俺はエゴサするぞ!
山下・逢坂:あはは!
駱駝:SNSに変なこと書いたらすぐ俺にバレるぞ!(笑)
───逢坂さんから、ゲスト出演のお気持ちを改めてお願いします。
逢坂:初ゲストに選んでいただいて、ありがたいですね。ちゃんと僕のことを覚えててくれたんだなって。
山下:誰に向けたメッセージなんだ(笑)
逢坂:いや本当に、この状況下で誰とも会わないから(笑)。駱駝先生とも「俺好き」の現場以来だったので、まさかこの番組に呼んでもらえるとは思ってもみなかったから、非常に嬉しかったです。
───とても清々しい笑顔をしてらっしゃいます。
逢坂:一言で言うならノンストレス。こんなに楽な仕事でいいのかなって(笑)。
遊んだ気しかしないっていうか、友達の家に遊びに行ったみたいな感覚で出演させていただきました。
山下:僕ら、そういう仕事が多い気がしません? 以前にも、一緒に旅行するだけの番組をやったことがあったんですよ。
※「お休みイタダキマシタ!」(dTVチャンネル)にて、逢坂さんと山下さんが北海道旅行した番組が2020年放送された。
逢坂:あったなー!(笑)
駱駝:ああいう旅行番組って、本当に普通に旅行してるだけなの?
山下:「あそこに行って下さい」って、ちゃんと指示が出る番組もあるんですよ。
逢坂:食レポとかね。
山下:そうそう。でも「お休みイタダキマシタ!」では、自由に行動して、楽しんで下さいって企画でした。
逢坂:この「山下駱駝」も同じように楽しく出演させていただきました。呼んでくれるなら、またぜひお願いします。今回の朗読の続きもやりたいですし。
山下:「アニメ化計画」は、本格的な始動がいつになるかわからないよ(笑)
逢坂:最初はドラマCDからでもいいんじゃない?
駱駝:コストが低いところから攻めるのもアリだよね。
本番中でも、オフトークでも、趣味の話や食べ物の話を楽しそうに語る逢坂さんの魅力。皆さんも第3回・第4回で十分に伝わりましたでしょうか。
逢坂さんと山下さん。お二人のプロの演技をたくさん堪能できた、記念すべき初ゲスト回でした!
(取材・文:かーずSP)
(取材・文:かーずSP)
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