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山田玲司のヤングサンデー 第7号 2014/11/10
彼女のブラを外すと失うものって何?
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今回のニコ生ではあの「ラピュタ」を分析してみて色々考えました。
「あの作品は童貞野郎の勝手な妄想だ」みたいに思っていたけど、クリエーター賛歌と若い作家の内面が描かれていて想像以上の面白さがあったので楽しい体験でした。
何かときつかったのは、その「少年の妄想」が「終わるもの」だという事を知っているからだと思う。

少し前に聴いたバンド「モーモールルギャバン」の曲の歌詞にすごいのがあった。
「ハニー 裸でギターかき鳴らすのやめて」とかいう歌詞だ。
何かいい。
同棲中のサブカルカップルのカオスな日常に差す「かすかな絶望」ってことでしょうか?
昔、裸でギターを弾く女の子の漫画を描いたりしていた僕には、なかなか好みな歌詞です。

ところでなぜこの歌では「やめてハニー」なのだろうか?
せっかく彼女が裸なのに。ギターまで弾いてくれるのに。

ざっくり言うと、答えは「夢が終わるから」でしょう。
男の子は女の子に「天使」とか「おならもしない」とかいう幻想を抱えて生きている(生きたい)ので平気で裸でいられたら困るわけです。
裸なら「いやん」とか言って頬を赤らめてくれないとせっかくの天使が「おばさん」になっちゃうわけです。
ましてやこの「ギターを弾く」という行為は自己表現の象徴でもあるので「天使」にそんなめんどくさい主張されたら困るんだよね、という要素も匂います。
そういえば映画「フォレストガンプ」の彼女は「難儀な人生」の中盤で裸のままギターを弾いてますよね。

では、ブラを外して失うものとは何か?