久保田早紀はどこにいるのか?
なんとなくYouTubeを観ていたら、1980年放送の「夜のヒットスタジオ」の動画を見つけた。
「夜ヒット」は、ある程度の年代の人達には説明不要の「伝説の歌番組」だ。
番組は古く1968年にスタートしている。
歌謡曲全盛時代の「生放送、生演奏」というとにかく豪華な番組だった。
オープニングでは大人気のスターやデビュー間もない新人たちが「自分の後に出てくる歌手の持ち歌」をワンフレーズ歌って、その人にマイクを渡していくリレー歌唱と決まっている。
最後にマイクを受けとった「その日の大物」だけがそのまま自分の持ち歌を歌って、みんながカメラの前に集まって一緒に歌う。
そこには歌謡界のヒエラルキーは見えるものの、明確なランキングもなく、とにかく「音楽」に対するリスペクトが溢れている。
ちなみに曲を「その週の売上」や「リクエスト数」などでランキングで見せていく「ザ・ベストテン」は、その10年後の1978年に始まる。
「夜ヒット」も「ヒット」ありきの番組ではあるものの、78年からははっきりと「売れた曲」を崇める時代になったというわけだ。
当然そのカウンターで同時期にインディーズブームも盛り上がるので「面白い時代」でもあったけど、その後の「評価主義・結果主義の地獄」を知っているだけに、ここの変化は感慨深い。
【聖子初登場】
「14歳の時に見たものが、一生影響を与え続ける」なんて話をよくしてますが、僕の14歳は1980年。
なるほどこのメルマガでやたらとこの時代を語るわけです。
おっくんの14歳は1996年。
この年は「少年ジャンプが最も売れていた時期」で「J-POP黄金期」「初期ガンダム黄金期」なので「ああいう感じ」になるわけです。
それはともかく僕が見た80年の夜ヒットには「松田聖子」が初登場している。
小さくて細い18歳の女の子が緊張しながら歌う「裸足の季節」・・
その次に出てきたのは何と「松田優作」だ!
彼の歌手活動はほとんど知らなかったけど、とにかくその存在感は圧倒的だ。
とはいえ、この「2人の松田さん」のその後を知る未来人の僕はまたしても複雑な気分になる。
【異邦人】
そしてもう1つ驚いたのが、その回にあの「異邦人」の久保田早紀さんが出ていた事。
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