日本をダメにしたのは誰か?
先週の放送は「タチワニスタジオ」での最後の放送だった。
そうは言っても観てる人達のほとんどは観覧に来ているわけではないし、観たいのはスタジオではなく「面白い放送」だ。
なので、ここは1つ、このスタジオで学んだ「アウトプットの方法」を伝えながらみんなを幸せにしよう、と気合を入れていた。
相変わらず漫画のハードワークでコンディションは良くない(ろくに寝てない)けど、安定のレギュラー陣に今回はマクガイヤーもしまさんも来てくれている。
僕が間抜けでも面白くならないわけがないのだ。
そんなこんなで、多少のドタバタはあったものの前半はなんとか乗り切った。
ところが後半、どうも「いつものグルーブ」が出てこない。
僕は「1つの時代の終わり」にしんみりしてしまったのだ。
こんな事は本当に珍しい。
【ヤンサンという挑戦の意味】
「コンテンツを作る側」の人間をやってきた自分が「誰かの作品について語る」のは、面白いけどなかなかの挑戦で、それはプライドを捨てた「試練」でもあった。
ヤンサンみたいな番組は昔からやりたかったけど、世間からは「あいつは自分の漫画が売れないからネットに媚びに来た」なんて言われ方をすると思っていた。
「世間の目なんか気にするな」なんて言っているくせに、弱気になるとこんな事を思うのだから情けない。
なので、「とりあえず大ヒット作が出てから番組を始めよう」と、ずっと思っていたのだ。
ところが漫画はいつまでもヒットせず、時間は刻々と過ぎていった。
「このままだと放送なんか始められない」と焦っていた時にワニスタからチャンスをもらい、漫画の結果が出ないまま「ヤンサン」を始めたのだ。
とにかく「負け犬のネット放送」と言われるのは覚悟していたのだ。
【炎上事件】
番組開始の数ヶ月後に「人の炎上」に巻き込まれた。
大荒れのコメントの流れる中、当初の予定通り「人生相談回」をやった。
悪意に満ちた野次馬が、「例の件について」発言するのを待っているのがヒシヒシと伝わってきていた。
「モニターにコメント流すのやめましょうか?」とスタッフが聞いてくれたけど、それだと「いつものヤンサン」を観たい人達のコメントまでシャットアウトする事になる。
苦しいのは山々だけど「いつも通りでいいです」と言って放送を始めたのだ。
なんとか番組を続けていたけどコメントは大荒れのままだった。
その中に「何で売れない漫画家がこんな放送やってんだ?」というコメントがあった。
「何で?」だと?
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