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山田玲司のヤングサンデー 第191号 2018/6/18

自分の作りたいものは何ですか?

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コラムを書いてくれと頼まれた。

テーマは「自分の作りたい〇〇について」だという。


いい質問だ。

2つ返事で受けてしまったものの、この答えは「何か」を明らかにしてしまう「ヤバい質問」でもある。


「自分の作りたいものは何か?」

よかったらちょっと考えてみて欲しい。


「私は何も作らん!」と言っても、人間は自動的に色々なものを作ってしまうので、気がつくと「ダラダラと生きていた10年」なんかを作ってしまうので逃げられない。


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自分が作りたいのは「作品」なのか「思い出」なのか「名誉」なのか「関係」なのか?

「沢山のお金」「安定した立場」「素敵な恋人」「子供」「好きなもののコレクション」「理想の家」など、見事に「自分の価値観」があぶり出されてしまう。


恐ろしいほどに「自分が何のために生きているのか」が、わかってしまう質問なのだ。


生きるのに途方に暮れた時は「自分の作りたい〇〇」ランキングを10個くらい並べて「今やるべきことの優先順位」を決めるのはいいと思う。


やってみると、どうしても「そんなの無理」と言う、自分ツッコミが入ると思うので、とりあえずは「魔法を使っても誰も不幸にならない魔法少女」が来て「無理」を消してくれる設定にしよう。


欲望のままランキングを並べてから「じゃあ現実的にできるのはどれだろう」なんて考えればいいのだ。


「劇場版映画」を造るのは時間がかかるけど、「理想のケーキ」くらいならなんとか作れるはずだ。

「世界1周の思い出」を作るのは大変でも「北海道1周の思い出」くらいならいけるかもしれない。



そもそも「人生に意味なんかない」のかもしれないけど、そんな大げさな話でグルグル回っているなら「自分は何が作りたいのか?」ってところから「自分の望む人生」を見つければいいのだと思う。



そんなわけで僕はどうかというと、振り返るとかなりの数の「作りたいもの」を作ってきたくせに、まだまだ「作りたいもの」がありすぎて困る。