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山田玲司のヤングサンデー 第118号 2017/1/16
ラッセンはどうしてバカにされるのか?
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先週は「ざっくり映画史」をやりまして。
先週は「ざっくり映画史」をやりまして。
自分と同じような映画の勉強をしていた久世が来てくれていたので「みんなにわかるように」とか言いつつ、気がついたら専門的な話になりそうになってまして。
そこにおっくんとシミちゃんが「それ知らないっすよ」って言って。
結局「こんなことも知らねーのか、こら」なんて、この企画では言ってはいけないことを叫んではモメる、というコントみたいな放送でしたけど、そこそこ面白くやれたと思います。
特に面白かったのが、やれ「ヌーベルバーグ」だの「エイゼンシュテイン」だの言ってて、最後に僕が誕生日プレゼントに「ラッセンのジグゾーパズルを頂く」というくだりでした。
もちろん僕はその時まで、自分がラッセンのジグゾーパズルを頂くことになるとは思ってもみなかったわけです。
なにしろ、このタイミングでの「ラッセン」です。
キラキラの画面にイルカやら熱帯魚やらが乱舞する「アレ」です。
バブル後期に詐欺みたいな売られ方をしたとかで、困ったイメージもある彼ですけど。
とりあえず人気のある人ですね。
そして、アートスクールとかサブカル系の集まりとか、その界隈以外でも、1番バカにされている(相手にされていない)のに「売れてる画家」が、ラッセンです。
先週の放送では、さんざんクロニクルをやった後に、絵画史から完全に浮いている「お土産屋さんのイラスト」と揶揄されてきた「ラッセン」の登場だったわけですね。こういうのはいいですね。
〜私の中のラッセン〜
ラッセンの絵が「アートなのか?」なんて話はさておき。
あの絵が「安っぽい」とか「嘘くさい」とか言う前に、何で「そんな絵」が売れているのか?ってところが興味深い。
ラッセンの絵は「ヤンキー好み」と言われることが多い。
一時期よく見た、スモーク貼りまくったでかいワゴン車に描かれた「工藤静香」とか「南の海に沈む夕日」とかのアレ的なものに類する、って話です。
デコトラに描かれた鯉だの龍だの虎だの弁天様だのも同じ仲間でしょう。みんなキラキラです。
「歌舞伎」や「ねぶた祭りの絵」に通じる「かっこよさ」なのでしょう。
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