午後4時も回ると街路に照明が灯るくらいに冬の夜は長い。
感傷に浸っている余裕もないくらいに身を切る寒さに凍えつつ、来週はもう冬至なんだとカレンダーをめくるのだ。

ハイこの1文にありえないくらいおかしいコンテンツが混じっています。正解は最後に。

昨日は両親と食事したのちに通称いつものメンツで地元の居酒屋で1杯やりつつ家に帰って生放送という爛れたナイトライフだった。
地下鉄の駅で友人と出会い、せっかくだから近所で1杯やってくかなんて正直今までほとんどなかったシチュエイションなので新鮮であり、生まれ育った区域である"地元"と、そこから出てコミュニティを築いた"第2の地元"という考え方がそこにあるのかと思えるほどに、居心地の良さを感じている。

自分が23歳で実家を出た理由は諸説あり、当時の仲間たちともっと交流を図るためには首謀者が実家住みだと何かと不便であるというのが筆頭なのは言うまでもない。あの頃会合といえばネカフェのファミリールームを使っていたのだ。今考えればなんと不経済なことか。それはそれで楽しかったのだが。

そして続く理由として、当時ヲタケンと自称するだけあってアニメやゲームのグッズ、ポスターが所せましと部屋に飾られていた現状に両親が我慢ならなくなったというのがあるだろう。

手塩にかけて育ててきた息子が、嬉々としておっぱいマウスパッドでパソコンをいじっているのだ。大変嘆かわしいと思う。

ただ、実家を出なければ選んでいた道も相当変わっていただろうし、もちろんまだ子供どころか結婚もしていなかっただろう。結果はともかくとして、親元から自立することは経済的、精神的にも成長を促し、新たなステップに人生を広げてくれることは間違いない。

そういいつつも、洗濯物が勝手に処理され、黙ってりゃ温かいごはんも出てくるし、生活費の心配もほとんどしなくていい、そんな甘美な実家暮らしに浸れることも特権のひとつだと思うのだ。ああ羨ましい。

冒頭の解答だが、屋外にいるかのような文体のままでどうやってカレンダーを"めくる"のだ。
スマホアプリでスライドしますとか言われるとどうしようもないんだけども。