今年の夏の旅行は、新たにサハリンコースを開設しました。そのサハリンコースの事前交流会も兼ねて、日本ユーラシア協会の会員限定企画として『樺太1945年夏 氷雪の門』のDVD鑑賞会を行います。
当時の樺太(現サハリン)の真岡(現ホルムスク)郵便局での女性交換手の悲劇を描いた映画です。1975年作製ですが、上映直前にソ連の政治的圧力によって、全国上映ができませんでした。映画の中に、白旗を掲げている日本軍の軍使(停戦や降伏の交渉のための人員)を見境なく射殺したり、避難している非戦闘員である一般市民を機銃掃射したり、武器も持たず丸腰の民間人を砲撃や銃撃で殺戮したりという衝撃的なシーンがあったからです。また、他にも3/10の東京大空襲で焼け出され、中立条約を結んでいるソ連なら安全だと、親戚を頼って樺太に避難した家族の姿が描かれています。わずか5か月後、空襲よりも悲惨なソ連軍の戦車に蹂躙されることになるのです。
私たちの友好相手である旧ソ連の、行いを冷静に正確に映画化しています。また、女性交換手たちの悲劇は、叩き込まれた教育の恐ろしさをはっきりと示しています。21世紀の今、70年以上前の悲劇を繰り返すことがないように、歴史を考えましょう。
日時 2018年7月29日(日)13:00~
会場 横浜平和と労働会館5F教室
参加費 500円(黒パン・お茶代)
お申し込み・お問い合わせ:
神奈川県日本ユーラシア協会事務局
Tel/Fax 045-201-3714
E-mail eurask2@hotmail.co.jp
その他、各種イベント、旅行、芸能、スポーツ、芸術、歴史、語学に関するお知らせなどは、神奈川県日本ユーラシア協会機関誌『日本とユーラシア』2018年6月号電子版をご覧ください。
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