INDEX
- 巻頭言:2021は…
- 活動報告のしっぽ:2021年1月
- コラム:ふらっしゅばっく Story 腫れ物騒動(2019年夏頃)
- 今月のつぼ写真 - ここ一ヶ月のよさげなやつ
巻頭言:2021は…
2021年が始まって早ひとつき。わさおなき時代が始まりました。
先輩師匠犬のチビが去り、ネコ友のグレ子がまた去り、飼い主母さんも旅立ち、嫁犬つばきをも見送ったわさお。そしてとうとう昨夏、本人もまたこの世界に別れを告げました。
この世に残されたわさおの縁はもう、そんなに多くはありません。かといって、なにもかも無くなってしまったわけでもありません。
今回は、そんな今年におけるわさお的な物事を展望してみたいと思います。
いたるところ新型コロナの影響
ここ青森県鰺ヶ沢町もご多分に漏れず新型コロナ禍の影響が見え隠れしています。他県ほどではないにせよ、青森県でも日々コンスタントに感染やクラスタ発生に関する報道があり、人々の交流も大きな影響を受けています。
実は3月頃に岡山県倉敷市で、「わさおを偲ぶ写真展」開催のお話もあったのですが、一向に収束しない新型コロナ禍の状況を鑑みて中止に至ったという案件もあったりします。
いろいろと影響が出ておりますね。
ちょめはと言えば
去年は雪が少なくて、とても過ごしやすかったのですがその反動なのか今冬は冬将軍が荒ぶっております。もともと観光オフシーズンであることも重なって、わさおのお店もすっかり閑散とした雰囲気です。そんなこんなですので、ちょめも無理せず、結構ちょいちょいお休み頂いております。
年末年始からこのかた、出勤率は2~3割でしょうか、軒並みお休みいただいております。ぬくぬくと暮らしております。
2月に入れば、少しずつ気候が穏やかになっていくでしょうから、またお店にいる機会も増えるでしょう。ただ、しばらくは冬ごもり小屋のほうに居るかと思います。
わさお記念碑
年が変わって、わさお記念碑に関する動きも少しずつですがアウトラインが見え始めています。
この記念碑は、わさおのことを形として残し、そのお話を語り継ぎ、また、訪れる人がわさお会ったような気持ちになれるようにとの思いから有志たちの手により建立活動が行われているものです。
当初から、集まった金額で出来る範囲のものをと思っていましたが、どうやら銅像レベルのものに手が届きそうです。場所は鰺ヶ沢町内の、どこかしらなにかしらわさおに縁がある場所にしようということになっています。景観やアクセスのしやすさなど色々な留意点もあります。わさおと母さんが出会った場所、わさおが暮らしたところ、わさおが活動したところなどが候補地として上がっています。
完成の時期は、ひとつの目安としてわさおの一周忌を目標としていましたが、今は厳密にこだわらず、むしろじっくり良いものを作ろうという雰囲気にかわりつつあります。
とはいえ、これも2021年のわさお界隈の話題のひとつとなることでしょう。
しかしながらこれもまた新型コロナの影響を受けるかもしれません。というか、募金活動などに制約が出ており、すでに受けているのですが。
重ね重ね、早く収束してくれればいいのになと思う、そんな年頭でございます。
活動報告のしっぽ 2021年1月
わさお一家関連の1月の出来事です。
- なし
なにもありません。巻頭言にも書いたとおり、シーズンオフ&コロナの影響&悪天候でわさお界隈はすっかり閑散としています。
コラム:ふらっしゅばっく Story
腫れ物騒動(2019年夏頃)
2019年6月頃に、わさおの右前足の指の間にまた、腫れ物ができてきました。そもそも左右を問わず、前足の指の付け根に血豆のような腫れ物が出来るようになったのはここ4~5年前からで、小さいものが出来ては潰れ出来ては潰れを繰り返していました。生前の飼い主母さんも気にしていて、無論、治療も行っていたのですが、どうやら自己免疫性疾患のひとつらしく、対症療法と平行して根治治療も試行錯誤していましたが、なかなか決定打に恵まれない感じでした。
そんな感じで、当初はまた始まったか、みたいな捉え方だったのですが徐々に様子が違ってきました。いつもならば「血豆」みたいなものが、今回は「こぶ」っぽかったのです。
最初に気づいたのは、母さんの跡を引き継いで飼い主となった息子の菊谷忠光さんでした。この頃はわさおは定期的な内服薬などがあったので月に一回とか半月に一回といったペースでかかりつけの動物病院に顔を出すようになっていました。数日後にまたそのタイミングだったので、そこで診てもらおうということになったのですが…。
獣医さんは診察の上、「いままでのもとのは明らかに違う」とした上で、そのまま切除手術となりました。といっても、局所麻酔の上レーザーメスで焼き切るというものでしたので、入院などはせず、日帰りでしたが…包帯はぐるぐる巻きでした。切除された組織部は小さめのビー玉ほどの塊で検査へと送られ、後日それが腫瘍だったことが判明したものの、悪性ではありませんでした。
このまま傷口さえふさがってくれれば予後順調といったところなのですが、なにしろ切開部が足先なので、毎日消毒して包帯を巻き直す必要がありました。この頃は青森市の病院でしたので、一ヶ月以上にわたって、連日、往復所要時間3時間の通院の日々でした。
実は獣医さんの目論見としては、半月ほどがんばって毎日通い、傷口が落ち着いてきたら、自宅で手当という方法を考えていたのですが、その最初の日に消毒と包帯巻き直しをした私がわさおに噛まれてしまうという事案を発生させてしまい…。あえなく通院続行ということになったのでした。
まあ、あの…油断したんですね、噛まれた時。消毒から再包帯の流れがことのほかうまくいったので。最期にわさおの口輪を外す時に変な引っ張り方してしまったんですわ。それで、かぷっと。
その時の傷は今でも右手にあります。今となっては思い出というか勲章というか印というかそんな気持ちでときおり懐かしく思っています。
[2019年6月21日撮影]
今月のつぼ写真
お店の横の冬ごもり部屋。
かつてわさおとつばきが過ごした小屋、そして今はちょめがいる小屋。
この小屋の戸にはネコ出入り用の穴が開けられています。
ちょめが居ても居なくても、ねこはお構いなしに出入りしています。そして時々ちょめがちょっかいをだしたり、逆にちょっかいをだされたりしています。
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