どうもグルッペンです。今回は発表があります。

【大本営発表】八月、魂のシステム、堂々公開ノ件,

一、宣戦布告,
諸君、ついに準備は整った!!

長きにわたる沈黙を破り、ここに大本営より発表する。来たる八月、グルッペン氏の魂のシステムをば、全世界に向けて公開する。

繰り返す。八月、公開である。

これは訓練ではない。これは予告ではない。これは布告である。守れなかった無数の締切、破られた無数の「近日公開」、それら屍の山を越えて、我々はついに海を渡るのだ。勝って兜の緒を締めよとは言うが、我々はまだ勝ってすらいない。それでも緒だけは締めた。準備は整った。整ったと言ったら整ったのである。大本営がそう発表しているのだから間違いない。大本営発表を疑う者は、歴史を学びすぎである。

二、戦力ノ現況(正直な報告),
さて諸君、ここで戦力の現況を報告せねばなるまい。

……と言っても、公開時点で動くのは部分的機能のみである。

待て。石を投げるな。座れ。最後まで聞け。

確かに全機能は間に合わん。間に合わんが、諸君、思い出してほしい。あらゆる偉大な戦役は、常に不完全な兵站から始まったのだ。むしろ完璧に準備が整ってから始まった戦争など、歴史上一度たりとも存在しない。つまり我々は歴史に忠実なのである。歴史に忠実であることの、何が悪いのか。

それに断言しよう。機能は部分的でも、迫力だけは違う!!!

迫力である。諸君、迫力なのだ。戦は数と迫力である。数はこれから諸君が揃える。迫力は俺が用意した。役割分担というやつだ。

三、技術革新、音速ノ進軍,
このシステムの何たるかを語ろう。

我々は近年の技術革新を、音速で取り入れまくった。敵が塹壕を掘っている間に戦車を作り、敵が戦車を作っている間に航空機を飛ばし、敵が航空機を見上げている間にその先へ行った。そういう類の進軍速度である。

目指したのは、大規模で、諸君ら一人ひとりがくまなく参加し、くまなく活躍できる、21世紀中盤のシステム――いや、もはやシステムという言葉では足りぬ。あれは共同体である。国家である。俺はそれを夢想し、夢想したまま勢いで作った。夢想を実装する時代が来たのだ。恐ろしい時代である。

ここで諸君に告白せねばならぬことがある。

本来なら胸を張ってこう言いたかった。「開発期間、三年」と。三年である。三年と言えば重みが違う。血と汗と涙の三年、そう語り継がれるはずだった。

だが実際は――技術革新の結果、数か月で出来てしまった。

……最近の技術、怖くない??

あ、待て、行かないで。席を立つな。俺は悪くない。三年分の苦労をする気は満々だったのだ。苦労する準備は整っていたのだ。それを技術の側が勝手に短縮してきたのである。悪いのは俺ではない。技術の気まぐれが悪い。 責任の所在は明確にしておく。これも大本営の仕事である。

四、諸君、一人ひとりへ,
このシステム――否、この共同体の設計思想を、一つだけ明かそう。

それは、一人ひとりに注目が当たること。そして同時に、隠れたい者は隠れられることである。

前線で武功を立てて名を轟かせたい者は、轟かせよ。舞台の袖で静かに国を支えたい者は、支えよ。歴史の教科書に載る者と、載らないが確かにそこにいた者と、その両方がいて初めて国家は国家たりうる。諸君の椅子は、すでに用意してある。どの椅子に座るかは、諸君が決めよ。

期待して待っていたまえ。

さらに――間に合うかは不明だが(また言ったなこいつ、という顔をするな)――スマホを持っていれば参加できるようにする予定である。諸君のポケットの中の板が、そのまま召集令状になる。時代は変わったのだ。召集令状が赤紙からアプリになった。良い時代なのか悪い時代なのかは、諸君の目で確かめてほしい。

五、来タルベキ大戦争ニ向ケテ,
最後に、今後の戦略方針を示す。

公開は部分的機能から始まる。ゆえに序盤は、おそらく内政編が長い。畑を耕し、道を敷き、経済を回し、地味に、着実に、国力を蓄える日々が続くだろう。派手さはないかもしれん。だが諸君、内政を制する者が戦を制するのは、あらゆる歴史とあらゆるストラテジーゲームが証明するところである。内政の一鍬一鍬が、すべて弾薬となる。

そして忘れるな。いろいろ言ったが、相変わらず――

主要コンテンツは、大戦争の予定である。

そうだ。我々は変わらない。畑を耕すのも、経済を回すのも、スマホから参加するのも、すべては来たるべき大戦争のためである。あの日心を燃やした者も、これから初めて戦場に立つ者も、等しくその日のために備えよ。

諸君、八月に会おう。

共に耕し、共に築き、そして共に、戦おうではないか。

準備は整った。あとは諸君だけである。

――万国評議会 大本営 広報部より