皆さんこんにちは。グルッペンです。

今回は、いま水面下で進めているマインクラフトのサーバー企画について書きます。ただ、先に断っておくと、今回の記事は「書きます」と言いながら、肝心なことをほとんど書かない記事です。これは出し惜しみではなく、方針です。お付き合いください。

■ 理念がある。だが書かない

まず前提として、このサーバーには理念があります。それも「経済サーバー楽しそうだからやろうぜ」という思いつきのレベルではありません。なぜ人は集まると社会を作るのか。なぜ通貨という、突き詰めればただの数字に、人は血眼になるのか。労働とは何か。技術の蓄積とは何か。そのあたりまで一度遡って、そこから設計し直された理念です。

大袈裟だと思うでしょう。私も途中まではそう思っていました。ところが議論を始めてみると、マイクラで経済をやるというのは、実は社会を一個組み上げるのと同じ問題系に踏み込むことだと分かってきます。物の値段は誰が決めるのか。カネを刷りすぎたらどうなるのか。ズルをした奴をどう裁くのか。一つ答えを決めると、その答えが次の問いを三つ生む。この連鎖に真面目に付き合った結果、関係者の間に積み上がった検討文書の量は、マイクラの企画資料として明らかに常軌を逸したものになりました。制度の設計書があり、思想についての文書があり、決まりごとの体系があり、改訂履歴まで管理されています。読み返すたびに「我々は何と戦っているんだ」という気持ちになりますが、その異常な堆積の上に、このサーバーは立っています。

で、その中身なんですが、書きません。

理屈を先に知ってから遊ぶ社会と、遊んでいるうちに「あれ、これもしかして……」と自力で気づく社会では、後者のほうが圧倒的に面白いからです。種明かしを先にやる手品師はいません。経済の裏側にある理論と計算についても同じです。書きません。