執行官 のコメント

思考実験、皆さん個人・人類単位での話をされてますので少し違う視点で考えてみたいと思います
「誰もが」金に困らない世界、と言う事で為政者・国家財政単位で検討してみたいと思います

まず国債(≒ 国家の借金)と言う概念が無くなりますので、内政・国防を始めとして外国債の保有割合に応じた国家間バランスは崩壊すると思います
また軍人に給料が払われ無い(払う必要が無い)となれば国防組織への忠誠も失われ、WW3にすら至らず重武装の暴徒として解き放たれるでしょう
インフラ・秩序の崩壊待った無し、ディストピアの到来ですね

「国家」とは、人類が手にした究極の互助組織であると思います
各種国際機関はあれど突き詰めると各国家の利益調整機関であり、それ故に機能不全に陥っている例もあります

逆に言えば、自らの利益・権益を保護してくれない国家など必要無いと言う話になります
人間に限らず生物が「集団」に所属するのは、その方が有益であると考えるからです
そして、その集団を運営するにはルール(法律)が必要です

自らを保護してくれないのにルールだけ押し付ける集団に、好き好んで所属する生物は居ません
貨幣制度は言うに及ばず「国債」の概念が崩壊しただけで、国家と言う枠組みは無くなるでしょうね

国家は国民から委任されて個人・集団の社会生活を運営する組織であり、その手段は税金の名目で集金した国庫によって為されます
金に困らない = 無償で継続的な社会奉仕、時には命を落とす軍人・警察・消防士などになりたがる酔狂な人間は少ないでしょう
行政・司法を始めとした国家運営は「金」によって成り立ってますので、金に困らない = 金が必要無いとなれば「国家は必要無い(属する利益が無い)」となるでしょうね

No.301 55ヶ月前

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