Z級サメ映画を愛し続けて10年程経ちました。思わず初コメントします。 まずZ級サメ映画に求めるものは何か?サメが人を好きに食い漁る様を見たいのか?それともただただ空振りし続ける喪失感を味わいたいのか?おそらくサメ映画に人々が期待するのは前者であり、最終的に人類が勝利するというカタルシスを求めてみるのだと思います。とはいえ、Z級サメ映画にはそのカタルシスはまず存在しません。最終的に人間が勝つには勝ちますがそのにあるのはクソな肥溜めの中でもがき苦しんだ後にようやく解放されたという安堵感です。Z級サメ映画において正当なサメ映画で得られるパニック感、カタルシスを味わえるのは限られています。 以下に列挙しますが、まずショッピさんのあげられているものに先んじてオススメ順をつけるとすれば、 シャークネード(2が特にオススメ。1は物語の下地として見るべき)→シャークトパス(正直凡作。愛されている。vs狼鯨はブードゥ魔術まで関わってきてわけわからんのでオススメです)→メガシャークvsジャイアントオクトパス(絵面は意外と地味。後述しますが、第四弾をオススメしています)→フランケンジョーズ(文句なしZ級。ハンディカメラで休日の散歩を撮った映像を見たいなら迷わずこれ。監督がポロニアの時点で勝負に負けているので安心してクソを味わえる) ちなみにこれはひっくり返すと「Z級の真髄を味わえる順番」になってます。つまりフランケンジョーズはある種最もおすすめなのです。 ・シャークネードシリーズ (言わずと知れたZ級サメ映画界に突如降り立ったハリケーン。予算が増えたのか続編がつくられる度に大盤振る舞いになる。サメの量的にはこれが随一。2が最もおもしろいというのは個人的な所感です。見て損はなし) ・ブルーサヴェージ (サメ映画というよりは総合エンタメ映画的な側面が強いですが映画としての面白さにサメを足したくらいのものでもいい、まだ世間一般に通じる良質さは諦めきれないという方にオススメです。アクション映画としてみる方がいいです。サメの出番は少ない) ・メガシャークvsグレートタイタン (メガシャークシリーズの第四弾。3弾までもZ級映画としては奮闘しているもののこの第四弾においては映画としてのテンポ感を取り戻し、肝心のサメと戦うグレートタイタン自体の活躍は少ないものの、十分鑑賞に堪える良作。劇場で観ましたが金を返せとは思わなかったので悔しい。メガシャークシリーズのお勧め順としては4→2→1→3です。) ・赤い珊瑚 オープンウォーター ・オープン・ウォーター (先に言っておくと前者と後者に続編的な繋がりはありません。Z級サメ映画に往々にして言えることなのですが、続編っぽくても制作年数を見てみるとなぜか2の方が先に出ていたり製作陣が全く違ったりと風紀が乱れに乱れているのでタイトル似てておっ、続編か?と思うのは早計なのです。とはいえ、本物のサメを用いて作られたオープン・ウォーターは公開当時よりZ級とは一線違えた位置にいる良質な心理パニックを描いた作品ですし、サメもそれなりに出てくるので一見の価値ありです。すると赤い珊瑚はそのパクリ故のカスか?と思われがちですが、こちらも良質なパニック映画としての出来を誇っています。オープン・ウォーターがサメ映画界のヒトラー最期の12日間だとすれば、赤い珊瑚は帰ってきたヒトラーです。ノリ的には。サメも臨場感溢れて描かれていますし、個人的にはZ級というよりB級ですね) ・パニック・マーケット (個人的にめちゃくちゃオススメです。王道映画として真っ直ぐに駆け抜ける正統派脚本もさることながら、サメに対して立ち向かう人々の葛藤や人間ドラマもほどほどに、何よりサメが画面に映ります。なんならサメ以外も出ます。ワニとか。画的にもチープさは残るものの検討しており、演出もそれなりに凝っていてZ級にあるまじき逸材とも言えるでしょう。一緒に見たのがゴーストシャークだったせいもあるかもしれませんが。いずれにせよ、初心者に安心して勧められる一作となっております) ・シャークナイト (良作。シュモクザメやダルマザメなど普通のサメ映画ではお目にかかれないサメを観れる点においては工夫を凝らされた一品。全体的にもクオリティは中の下。つまりZ級にしたら上位作品。悪役との戦いがメインなのでサメが添え物になっているような気がしてきますが、それなりに楽しめます。可もなく不可もない良作です。つまりZ級にしたら下位作品です) ・ディープブルー (名作。文句なし。続編はなかった、いいね?) ・海底47m (近年稀に見る出来です。人間ドラマとしても楽しめます。人によっちゃラストで泣ける人もいると思います。閉塞感や緊迫感のあるスリラー映画としてみるならこれ。サメはそこまで存在感ないですが、全体的に良作の部類) 以下、上級者向け。 ・ジュラシックジョーズ (サメは出てこない。巨大ナマズとスズキさんを楽しむ映画です) ・ビーチシャーク (美女を見る映画。臨場感は皆無。ただしこの映画を皮切りにサメのチート化は加速する。戦犯) ・ジュラシックシャーク (睡眠導入剤。まともに編集すれば20分足らずで終わる映画。エンドロールが本編。なぜなら12分もある長尺スローが流れ続ける。哲学) ・アイスジョーズ (サメではなく怨霊だがサメです。ラストが悪い意味で衝撃的。雪山ですが水着美女もいます。テンポ感はマシ) ・ハウスシャーク (是非コネシマさんと見ていただきたいです。サメ嫌いに拍車がかかると思います。イエバエならぬ家サメです) 以上、長々と連ねさせていただきましたが、Z級サメ映画の世界は日々葛藤が渦巻き、我々は映画に対し何を求めているのか?映画とは何か?サメとは何か?と問い続ける哲学的な分野でもあります。それだけに奥が深く、映画の質は浅いです。それでも人々はジョーズを求め、ジョーズに憧れ、日々サメ映画を作り続けるのでしょう。ジョーズを見ろ。ちなみにAVの床ジョーズもチープでクソだったのでオススメです。 お目汚し失礼しました。
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Z級サメ映画を愛し続けて10年程経ちました。思わず初コメントします。
まずZ級サメ映画に求めるものは何か?サメが人を好きに食い漁る様を見たいのか?それともただただ空振りし続ける喪失感を味わいたいのか?おそらくサメ映画に人々が期待するのは前者であり、最終的に人類が勝利するというカタルシスを求めてみるのだと思います。とはいえ、Z級サメ映画にはそのカタルシスはまず存在しません。最終的に人間が勝つには勝ちますがそのにあるのはクソな肥溜めの中でもがき苦しんだ後にようやく解放されたという安堵感です。Z級サメ映画において正当なサメ映画で得られるパニック感、カタルシスを味わえるのは限られています。
以下に列挙しますが、まずショッピさんのあげられているものに先んじてオススメ順をつけるとすれば、
シャークネード(2が特にオススメ。1は物語の下地として見るべき)→シャークトパス(正直凡作。愛されている。vs狼鯨はブードゥ魔術まで関わってきてわけわからんのでオススメです)→メガシャークvsジャイアントオクトパス(絵面は意外と地味。後述しますが、第四弾をオススメしています)→フランケンジョーズ(文句なしZ級。ハンディカメラで休日の散歩を撮った映像を見たいなら迷わずこれ。監督がポロニアの時点で勝負に負けているので安心してクソを味わえる)
ちなみにこれはひっくり返すと「Z級の真髄を味わえる順番」になってます。つまりフランケンジョーズはある種最もおすすめなのです。
・シャークネードシリーズ
(言わずと知れたZ級サメ映画界に突如降り立ったハリケーン。予算が増えたのか続編がつくられる度に大盤振る舞いになる。サメの量的にはこれが随一。2が最もおもしろいというのは個人的な所感です。見て損はなし)
・ブルーサヴェージ
(サメ映画というよりは総合エンタメ映画的な側面が強いですが映画としての面白さにサメを足したくらいのものでもいい、まだ世間一般に通じる良質さは諦めきれないという方にオススメです。アクション映画としてみる方がいいです。サメの出番は少ない)
・メガシャークvsグレートタイタン
(メガシャークシリーズの第四弾。3弾までもZ級映画としては奮闘しているもののこの第四弾においては映画としてのテンポ感を取り戻し、肝心のサメと戦うグレートタイタン自体の活躍は少ないものの、十分鑑賞に堪える良作。劇場で観ましたが金を返せとは思わなかったので悔しい。メガシャークシリーズのお勧め順としては4→2→1→3です。)
・赤い珊瑚 オープンウォーター
・オープン・ウォーター
(先に言っておくと前者と後者に続編的な繋がりはありません。Z級サメ映画に往々にして言えることなのですが、続編っぽくても制作年数を見てみるとなぜか2の方が先に出ていたり製作陣が全く違ったりと風紀が乱れに乱れているのでタイトル似てておっ、続編か?と思うのは早計なのです。とはいえ、本物のサメを用いて作られたオープン・ウォーターは公開当時よりZ級とは一線違えた位置にいる良質な心理パニックを描いた作品ですし、サメもそれなりに出てくるので一見の価値ありです。すると赤い珊瑚はそのパクリ故のカスか?と思われがちですが、こちらも良質なパニック映画としての出来を誇っています。オープン・ウォーターがサメ映画界のヒトラー最期の12日間だとすれば、赤い珊瑚は帰ってきたヒトラーです。ノリ的には。サメも臨場感溢れて描かれていますし、個人的にはZ級というよりB級ですね)
・パニック・マーケット
(個人的にめちゃくちゃオススメです。王道映画として真っ直ぐに駆け抜ける正統派脚本もさることながら、サメに対して立ち向かう人々の葛藤や人間ドラマもほどほどに、何よりサメが画面に映ります。なんならサメ以外も出ます。ワニとか。画的にもチープさは残るものの検討しており、演出もそれなりに凝っていてZ級にあるまじき逸材とも言えるでしょう。一緒に見たのがゴーストシャークだったせいもあるかもしれませんが。いずれにせよ、初心者に安心して勧められる一作となっております)
・シャークナイト
(良作。シュモクザメやダルマザメなど普通のサメ映画ではお目にかかれないサメを観れる点においては工夫を凝らされた一品。全体的にもクオリティは中の下。つまりZ級にしたら上位作品。悪役との戦いがメインなのでサメが添え物になっているような気がしてきますが、それなりに楽しめます。可もなく不可もない良作です。つまりZ級にしたら下位作品です)
・ディープブルー
(名作。文句なし。続編はなかった、いいね?)
・海底47m
(近年稀に見る出来です。人間ドラマとしても楽しめます。人によっちゃラストで泣ける人もいると思います。閉塞感や緊迫感のあるスリラー映画としてみるならこれ。サメはそこまで存在感ないですが、全体的に良作の部類)
以下、上級者向け。
・ジュラシックジョーズ
(サメは出てこない。巨大ナマズとスズキさんを楽しむ映画です)
・ビーチシャーク
(美女を見る映画。臨場感は皆無。ただしこの映画を皮切りにサメのチート化は加速する。戦犯)
・ジュラシックシャーク
(睡眠導入剤。まともに編集すれば20分足らずで終わる映画。エンドロールが本編。なぜなら12分もある長尺スローが流れ続ける。哲学)
・アイスジョーズ
(サメではなく怨霊だがサメです。ラストが悪い意味で衝撃的。雪山ですが水着美女もいます。テンポ感はマシ)
・ハウスシャーク
(是非コネシマさんと見ていただきたいです。サメ嫌いに拍車がかかると思います。イエバエならぬ家サメです)
以上、長々と連ねさせていただきましたが、Z級サメ映画の世界は日々葛藤が渦巻き、我々は映画に対し何を求めているのか?映画とは何か?サメとは何か?と問い続ける哲学的な分野でもあります。それだけに奥が深く、映画の質は浅いです。それでも人々はジョーズを求め、ジョーズに憧れ、日々サメ映画を作り続けるのでしょう。ジョーズを見ろ。ちなみにAVの床ジョーズもチープでクソだったのでオススメです。
お目汚し失礼しました。