パイプ、とても素敵ですね。その味に興味は尽きませんが、やはり紳士の嗜むものですので、私は紳士たちを眺めつ紙巻きに徹することとします。

一時期、機会があってキセルを嗜んでいたのですが、ほぼパイプと似た行程を踏みますので、これまたたいへん面倒な道具でした。しかし味わいも然ることながら、喫った後の灰吹きがまた繊細で楽しく、なんとも浸れる風情があったのを覚えております。
パイプに比べ味を楽しめる時間は短いですが、ひとつとして似ることのない凝った細工や、多種多様な煙草盆は素晴らしい工芸品です。所作はパイプにも共通しますが、煙管は特に細い羅宇を支える手の所作をいかに魅せるかもポイントですので、仔細含めてその人のすべてを顕にしてしまう、考え抜かれた道具だと思います。
ぜひまた、エーミールさんのパイプトークをお聞かせください。生放送でもお待ちしております。そして、輸出され英国紳士たちにも愛された、煙管も是非楽しんでみてください。