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面白いを追い続ける企業カツロン前編

2014/07/17 22:00 投稿

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東大阪市高井田地域編集長 MaechanYK

えーっと、この細いものは・・・

「ブラジャーのひもです」

え?そんなものまで押出成型ですか?!

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突然工場のラインでニヤける私の写真から始まりましたが・・・東大阪ものづくり会社探訪、今回は東大阪市下小阪にある株式会社カツロンに来ています。

カツロンは、合成樹脂製品メーカー。押出成型というちょっと変わった技術で急成長中と聞いてやってきたのですが、いきなり工場でえらいものを見てしまいました。

押出成型は樹脂を金型にギュギュっと押し出して形作る生産方式。

1.
材料である樹脂の投入から

2.
それを溶かし

3.
金型へ押し流して

4.
出てきたものを冷やしながら引っ張る!

大雑把に言うとこんな感じ。金太郎飴のように断面が同じ製品、例えば手すりとか、樹脂のパイプ、防水パッキンなどが得意なんです。でも押し出し方や温度、金型、力など様々な小さなノウハウが必要とされるため、技術力がないと同じ形にならないんです。

そんな技術の塊である工場が八尾にあると聞いて、山田吉郎部長に案内してもらっているのです。


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「あ、このメーター写しちゃダメですよ!」なんて言われながら・・・(笑)

山田さんから「これ、どうやって作るかわかります?」と言って見せていただいたのが、これ。


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これ・・・
うーん。押し出しでですよね?
これは凸凹してる。通常の押し出しだけではできません。

「押し出された樹脂を4方向からギュッと金型で押し付けるんですよ。薄く合わせ目があるでしょ?キュービックチューブという商品です。手すりにすると滑りにくくなるんですよ」

本当だ!これが金型と金型の境目なんですね。

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「次はこの芝生の保護材。どうやってるかわかります?」

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・・・今度はデコボコな上に平たいし。

「押し出した樹脂を平面の金型に流し込むんです。今売り出し中の商品です。従来は射出成形で作っていたので、大きなものがなかったんですよ」

な、なるほど。押出成型の利点を最大に活かしていますねぇ。押出成型は射出成形に比べると技術力が必要と言われていますが、そのさらに先を行ってる。技術に対するこだわりは、会社の文化。

「難しくても面白いと思ったらまずやってみよう」というのが、社長、そして会長のモットーなんだとか。

実際に芝生保護シートも何年もの開発期間と、材料メーカー、機械メーカーなどを巻き込んで完成させたもの。これだけの製品を作ろうとしたら、大変な数のトライアンドエラーが必要ですよね?

「もちろんですよ。そんな数々の失敗を、うちは会社のホームページで公開してまして」

・・・え?

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ホントだ!!牛用の冷却ブラジャーや、木粉の配合を多くしたために機械で切ると発火するボードまで。これまた多種多様な失敗事例が、しかも製品紹介の真下に掲載されています。ありえません。

「モノづくりは失敗がつきものです。失敗の数はチャレンジした数だという意味で、公開してるんですよ」

とんがってます。カツロンこそ、東大阪のモノづくり企業。次回は下小阪の本社で、カツロンの正統継承者石川明一社長にお話を伺います。

面白いを追い続ける企業カツロン後編

会社データ
株式会社カツロン
住所:大阪府東大阪市下小阪3−8−6
電話:06-6721−7115


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