マル激!メールマガジン 2020年1月1日号
(発行者:ビデオニュース・ドットコム https://www.videonews.com/ )
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マル激トーク・オン・ディマンド 第977回(2019年12月28日)
年末恒例マル激ライブ
腐りきったシステムに依存しない生き方のすすめ
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2019年最後のマル激は、12月22日に東京・大井町のきゅりあんで行われた『神保・宮台年末恒例マル激ライブ』の模様をお送りする。
恒例となったマル激年末ライブだが、今年は会場の雰囲気も講演者の側も、普段より明るかった。マル激はとかく悲観論に過ぎると言われがちだが、マル激は悲観論は10年前に卒業し、もっぱらその後のことを考えてきた。もし最悪後を展望するマル激での議論が悲観論に見えるとしたら、それはその方がまだ最悪の事態が不可避であるという現実を受け入れられていないからではないか。
実際、マル激では番組放送開始直後から、このままでは取り返しがつかないことになるという話を10年ほどやり続け、日本の政治、経済、社会全般における本質的な改革の必要性を強く訴えてきた。最初の10年間は悲観論だったかもしれない。
しかし、番組20年の歴史の中のほぼ折り返し地点となる2011年3月に起きた東日本大震災・福島第一原発事故とその後の政府並びに日本社会の対応を目の当たりにして以降は、「もはや日本は行くところまで行くことが避けられない」との見通しを明確に打ち出した。悲観論はそこでピークを迎えると同時に完了しており、その後の番組では「最悪の迎え方」と「最悪後を考える」など、最悪の時点からの浮上するための方法を考えることに力を注いできた。その意味で、マル激は下り坂をひた走る日本にあって、恐らく最も前向きな報道番組と言っても過言ではないだろう。
2019年最後となるマル激では、迫り来る「最悪後」を念頭に起きつつ、それを迎えるに当たっての心構えやそこから浮上するためのヒント、腐り切ったシステムから自分や家族を守るための「システムに依存しない生き方」とは何かなどを、ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。
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今週の論点
・時代がマル激に追いついてきた
・不完全情報化から完全情報化へ、相転移する局面がくる
・知識社会化ができなければ、日本はどのみち滅びる
・「終わりの始まり」を明るく捉える
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■時代がマル激に追いついてきた
神保: 年末恒例の公開収録です。宮台さん、2019年はマル激にとってどんな1年だったと総括されますか?
宮台: 一口でいえばエキサイティングで、なかなかいい感じになってきたというふうに思います。どちらが勝ち馬でどちらが負け馬なのか、ということがどんどんはっきりしてきていて、中長期的に見れば、やはり第二次安倍政権はよかったなという感じです。
神保: だって、日本中興の祖でしょう?
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