みなさんこんにちは。
BoxTVの橋本がめ。と申します。23歳です、新卒社会人の波に揉まれて早4ヶ月です。
ユーザー記者としては超会議2から活動をしていて、6年目(?)です。なので、公式生放送の現場とかに行くと、バイトとかでよくある「年下の先輩」的な扱いを受けることもあってなかなかに気まずさも感じる日々もありますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
先代の公式生放送、「ユーザー記者ニュース」にもなんやかんやで去年から出させていただいており、今年の3月にはうっかり、本当にうっかり優勝をしてしまいました。先日行われた公式生放送の初回でもまずまずの支持をいただき、大関になってこのブロマガというか、コラムというかそんなものを書いている次第です。
さて、そんな僕が今回何をテーマにするかというと、ズバリ"安定感"です。
6月の公式生放送では動画に対して多くの「gm」ってコメントであふれかえってました。やってる側的にも、これからやってみようって人からしても、さらには見てくれる人たちからしたって、「gm」の頻度は減っていくことに越したことはないんです。
ありがたいことに僕、というか僕らが紹介している動画は毎度「gm」とか「沼」とか言われることも少なく、まずまず支持をいただいていて、その結果が決勝進出率の高さにも繋がっていると自分では分析しています。
この安定感って大事だと個人的には強く思っていて、それはなぜかというとキャラクターで得たファンの人って「その人が好き」なんじゃなくて「そのキャラ」が好きなことが多いんですよね。
効率は前述したキャラクターで押していくファン獲得法に比べて確かに悪いですけど、「わかりやすく伝わる動画を作るように心がける」という気配りの部分で獲得したファンの人たちからは、「この人がやってるんだから間違いない」という、作り手としての信用を勝ち取れる側面があります。早い話が「必ず動画を面白がって見てくれる人をキチンと増やせる」ってことです。
というわけで前置きが長くなりましたが、今回は僕が動画を作るときに気をつけている、「gm回避」のためのポイントをお話していこうかなと思います。いろいろバッシングを浴びたくない人は、是非。
●導入部の間口を広く作る
動画の開始15秒とか30秒とかの、いわゆる「これから何をするかを説明する」という部分です。これは作る側と見る側で大きく感覚が違っていて、作っている側からしたら当然知識として入っていることが見ている側は意外と知らない要素だったりするわけです。ここを甘く見ると、ほとんどの人が置いてけぼりになってしまって、中盤終盤でいかに面白い映像であってもそこまで見てくれなくなっちゃいます。もったいないですよね。
●見る側を最後どういう感情にさせたいか、ゴールを設定する
かと言って説明過多になってしまうと時間も長くなり、ダレます。じゃあどうすればいいかっていうと、見終わった後どんな気持ちになってもらいたいか、作る段階でゴールを決めるんです。そうすると、どういう演出をしたらそのゴールが引き立てられて、さらに言えば取材対象のどの部分を切り取って説明すればいいかが芋づる式に見えてきます。
なんとなくのイメージでいいんですが、見てる人って最初はこういうグラフの真ん中にいて、どっかしらに導いてあげなきゃいけないんです。笑いの感情なのか、怒りなのかそれともウルっとさせるのかによって、当然動画の構想は変わってきます。
●パワーワードの設定とチャンスメイクの数
これは生放送に出るとき限定の話になるかもですが、公式生放送を視野に入れて製作する場合、動画を2分にまとめなければいけません。そうでなくても、限られた時間のなかでどれだけ"面白い"要素を作るかって結構大切です。そこで、動画の中で切り札的に使える造語(うちではパワーワードって言ってます)を決めてナレーションなり実況なりで使うと動画自体にも個性をうまく出すことができます。そうすることで、その動画に対して興味を持ってくれる、食いついてくれる人が増えるので自然と面白いという評価をもらえるチャンスメイクになるはずです。
あと、要所要所で話題の物をいじってみたりとか、「わかる人にはわかるネタ」を入れたりしています。例えばですけど、以前2016年のキラキラネーム事情について調査した動画では、
某クイズ番組風のいじり方をナレーションベース上で行って、この敵側までよく見ると覆面をかぶった男性であったりとか、
企画タイトルを映画タイトルっぽくして、ツッコミどころを増やしています。
●主役はあくまで取材内容、出しゃばらない。
この感覚に対しては賛否あるかと思いますが、何か検証を行う場合、僕は基本的に体を張っての検証はしません。誰かにやらせてそれを撮影するのがベストだと思っています。これは「自分で設定した企画はどこかで自分の思い通りになるようコントロールできてしまう」という考えからそうしてます。これって見てる人も心のどこかにはあると思っていて、一度疑われたらそう見えっぱなしになってしまって何一つ信用してもらえなくなるリスクがあるので僕は避けています。また、他の人にやってもらうことで客観的な説得力も獲得できます。わかりやすい例でいうと、見ず知らずの人間が自分1人で勝手に考えたランキングなんかより、街頭100人アンケートのランキングの方が説得力あるし見る側も気になるよね、って話です。目立ちたい気持ちはわかるんですけど、1歩引いて取材内容を主役にする動画構成を心がけると、自然とgm回避になるのかなーと。
余談ですが、「好きこそものの上手なれ」ということわざを検証するという企画で勉強めちゃめちゃできるけど芸能に全く疎い人と、勉強嫌いだけど芸能めちゃめちゃ詳しい人に同じ課題を与えてどうなるか検証をするという企画がうちのチームで挙がったことがありました。ここまではよかったのですが、その課題が「コウメ太夫のまいにちチクショーを100個」用意して百人一首みたいに戦わせるという企画だったのですが、さすがに苦行が過ぎるという理由でボツになりました。
●客観性って大事、ゼロの感情で動画を見直す
さて、動画が完成したら一度原点に立ち返って本当に伝えたいことが伝わる動画になっているかプレビューをします。できたー!って達成感は大事ですけど、何一つ伝わらなかったらそれこそ「gm」まっしぐらですからね。例えば差し込むテロップ1つにしても、
・このフォントで適切なのか?
・この色できちんと見る側は読めるのか?
・文章の内容に複雑(見る側を置いてけぼりにするよう)な用語が入ってないか?
あたりはチェックした方がいいでしょう。その他もできる限り注意を払って見直してあげて、もしあれならその部分だけ直しが必要です。大事なのは、完成した後に通しで見直すことです。
ざっくり重要な部分を書き出してみました。本当はまだまだあるんですが、僕がユーザー記者動画をつくる際に心がけている企画、演出部分の2割くらいをかけたかなと思います。もっと気になる人は、僕ならびにBoxTVが製作した動画を見て技術を盗んでみてください。
じゃあ、また大関になったら追加で2割書きましょうかね。とりあえず以上でーす。押忍押~忍。
=筆者紹介=
橋本がめ。
1994年4月9日生。埼玉県さいたま市(旧大宮市)出身。
高校模試の段階で偏差値70弱の成績を獲得していたものの、某県立私服校に進学後niconico及びニコ生にハマり完全に落ちぶれる。niconicoでは麻雀配信を中心に生主としての活動をはじめ、その後ネタ凸者として活動後、視聴者参加型放送を中心としたバラエティ企画放送を開始。現在「Quiz 5 Players」「MinecraftSASUKE」などの企画を製作。
ユーザー記者としては超会議2から「タダで裏口入場できるから」という理由で活動を開始、以降継続的にユーザー記者企画に携わる。
Twitter:@game_49
BoxTVの橋本がめ。と申します。23歳です、新卒社会人の波に揉まれて早4ヶ月です。
ユーザー記者としては超会議2から活動をしていて、6年目(?)です。なので、公式生放送の現場とかに行くと、バイトとかでよくある「年下の先輩」的な扱いを受けることもあってなかなかに気まずさも感じる日々もありますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
先代の公式生放送、「ユーザー記者ニュース」にもなんやかんやで去年から出させていただいており、今年の3月にはうっかり、本当にうっかり優勝をしてしまいました。先日行われた公式生放送の初回でもまずまずの支持をいただき、大関になってこのブロマガというか、コラムというかそんなものを書いている次第です。
さて、そんな僕が今回何をテーマにするかというと、ズバリ"安定感"です。
6月の公式生放送では動画に対して多くの「gm」ってコメントであふれかえってました。やってる側的にも、これからやってみようって人からしても、さらには見てくれる人たちからしたって、「gm」の頻度は減っていくことに越したことはないんです。
ありがたいことに僕、というか僕らが紹介している動画は毎度「gm」とか「沼」とか言われることも少なく、まずまず支持をいただいていて、その結果が決勝進出率の高さにも繋がっていると自分では分析しています。
この安定感って大事だと個人的には強く思っていて、それはなぜかというとキャラクターで得たファンの人って「その人が好き」なんじゃなくて「そのキャラ」が好きなことが多いんですよね。
効率は前述したキャラクターで押していくファン獲得法に比べて確かに悪いですけど、「わかりやすく伝わる動画を作るように心がける」という気配りの部分で獲得したファンの人たちからは、「この人がやってるんだから間違いない」という、作り手としての信用を勝ち取れる側面があります。早い話が「必ず動画を面白がって見てくれる人をキチンと増やせる」ってことです。
というわけで前置きが長くなりましたが、今回は僕が動画を作るときに気をつけている、「gm回避」のためのポイントをお話していこうかなと思います。いろいろバッシングを浴びたくない人は、是非。
●導入部の間口を広く作る
動画の開始15秒とか30秒とかの、いわゆる「これから何をするかを説明する」という部分です。これは作る側と見る側で大きく感覚が違っていて、作っている側からしたら当然知識として入っていることが見ている側は意外と知らない要素だったりするわけです。ここを甘く見ると、ほとんどの人が置いてけぼりになってしまって、中盤終盤でいかに面白い映像であってもそこまで見てくれなくなっちゃいます。もったいないですよね。
●見る側を最後どういう感情にさせたいか、ゴールを設定する
かと言って説明過多になってしまうと時間も長くなり、ダレます。じゃあどうすればいいかっていうと、見終わった後どんな気持ちになってもらいたいか、作る段階でゴールを決めるんです。そうすると、どういう演出をしたらそのゴールが引き立てられて、さらに言えば取材対象のどの部分を切り取って説明すればいいかが芋づる式に見えてきます。
なんとなくのイメージでいいんですが、見てる人って最初はこういうグラフの真ん中にいて、どっかしらに導いてあげなきゃいけないんです。笑いの感情なのか、怒りなのかそれともウルっとさせるのかによって、当然動画の構想は変わってきます。
●パワーワードの設定とチャンスメイクの数
これは生放送に出るとき限定の話になるかもですが、公式生放送を視野に入れて製作する場合、動画を2分にまとめなければいけません。そうでなくても、限られた時間のなかでどれだけ"面白い"要素を作るかって結構大切です。そこで、動画の中で切り札的に使える造語(うちではパワーワードって言ってます)を決めてナレーションなり実況なりで使うと動画自体にも個性をうまく出すことができます。そうすることで、その動画に対して興味を持ってくれる、食いついてくれる人が増えるので自然と面白いという評価をもらえるチャンスメイクになるはずです。
あと、要所要所で話題の物をいじってみたりとか、「わかる人にはわかるネタ」を入れたりしています。例えばですけど、以前2016年のキラキラネーム事情について調査した動画では、
某クイズ番組風のいじり方をナレーションベース上で行って、この敵側までよく見ると覆面をかぶった男性であったりとか、
企画タイトルを映画タイトルっぽくして、ツッコミどころを増やしています。
●主役はあくまで取材内容、出しゃばらない。
この感覚に対しては賛否あるかと思いますが、何か検証を行う場合、僕は基本的に体を張っての検証はしません。誰かにやらせてそれを撮影するのがベストだと思っています。これは「自分で設定した企画はどこかで自分の思い通りになるようコントロールできてしまう」という考えからそうしてます。これって見てる人も心のどこかにはあると思っていて、一度疑われたらそう見えっぱなしになってしまって何一つ信用してもらえなくなるリスクがあるので僕は避けています。また、他の人にやってもらうことで客観的な説得力も獲得できます。わかりやすい例でいうと、見ず知らずの人間が自分1人で勝手に考えたランキングなんかより、街頭100人アンケートのランキングの方が説得力あるし見る側も気になるよね、って話です。目立ちたい気持ちはわかるんですけど、1歩引いて取材内容を主役にする動画構成を心がけると、自然とgm回避になるのかなーと。
余談ですが、「好きこそものの上手なれ」ということわざを検証するという企画で勉強めちゃめちゃできるけど芸能に全く疎い人と、勉強嫌いだけど芸能めちゃめちゃ詳しい人に同じ課題を与えてどうなるか検証をするという企画がうちのチームで挙がったことがありました。ここまではよかったのですが、その課題が「コウメ太夫のまいにちチクショーを100個」用意して百人一首みたいに戦わせるという企画だったのですが、さすがに苦行が過ぎるという理由でボツになりました。
●客観性って大事、ゼロの感情で動画を見直す
さて、動画が完成したら一度原点に立ち返って本当に伝えたいことが伝わる動画になっているかプレビューをします。できたー!って達成感は大事ですけど、何一つ伝わらなかったらそれこそ「gm」まっしぐらですからね。例えば差し込むテロップ1つにしても、
・このフォントで適切なのか?
・この色できちんと見る側は読めるのか?
・文章の内容に複雑(見る側を置いてけぼりにするよう)な用語が入ってないか?
あたりはチェックした方がいいでしょう。その他もできる限り注意を払って見直してあげて、もしあれならその部分だけ直しが必要です。大事なのは、完成した後に通しで見直すことです。
ざっくり重要な部分を書き出してみました。本当はまだまだあるんですが、僕がユーザー記者動画をつくる際に心がけている企画、演出部分の2割くらいをかけたかなと思います。もっと気になる人は、僕ならびにBoxTVが製作した動画を見て技術を盗んでみてください。
じゃあ、また大関になったら追加で2割書きましょうかね。とりあえず以上でーす。押忍押~忍。
=筆者紹介=
橋本がめ。
1994年4月9日生。埼玉県さいたま市(旧大宮市)出身。
高校模試の段階で偏差値70弱の成績を獲得していたものの、某県立私服校に進学後niconico及びニコ生にハマり完全に落ちぶれる。niconicoでは麻雀配信を中心に生主としての活動をはじめ、その後ネタ凸者として活動後、視聴者参加型放送を中心としたバラエティ企画放送を開始。現在「Quiz 5 Players」「MinecraftSASUKE」などの企画を製作。
ユーザー記者としては超会議2から「タダで裏口入場できるから」という理由で活動を開始、以降継続的にユーザー記者企画に携わる。
Twitter:@game_49
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