今回は「上司に仕事を丸投げされて、手柄だけ持っていかれる!」というご相談。西川チャン自身、スタッフとの作業の中で対立することがあるそうですが…根底には“T.M.R.”への熱い想いとプライドがあるようです。
T.M.R.はファンやスタッフと一緒に作っている
――前回は、西川さんご自身がT.M.R.のデザインなどについて、どう関わっているかについての話題で終わっていました。
西川 デビュー当時から言っていますけど…T.M.R.は僕であって、僕じゃないというか。僕だけじゃないんですよね。T.M.R.の看板を背負っているのは僕だけど、僕だけの手柄を作りたいとは思ってない。だから、T.M.R.のアイコンとして僕がいるわけだけど、ファンやスタッフと一緒に作っている部分もある。
ツアーグッズとかは、僕自身が本当に着たいものを作りたいと思ってるし、実際に普通に私服として着ることも多いんだけど、別に自分が作りたいものを趣味で作っているわけではないし。自分の中で「こうしたい」とか「次のイメージは絶対これ」みたいな時もあるけど、自分以外のスタッフのアイデアに刺激を受けたりすることも多いしね。
――良い案があれば、それが当初自分の考えていたものと違っても受け入れると。
西川 もちろんそうですよ。ただ、責任っていうのはもちろんありますけどね。僕が負うべき責任があると思います。ファンの方とかは「T.M.R.のだから」とか「西川貴教のグッズだから」って気持ちで買ってくれるわけだから、まず僕が納得していないものを発売するわけにはいかない。そういう意味で、スタッフと意見が食い違うこともあるし、僕がなかなかOKサインを出せなくて、何度も修正をお願いする時も…ある時はあります。
――もちろん、それは良い意味でのやり直しというか。今回の相談のように、「とりあえず作ってみて」と丸投げして「なんか違う!もう1回直してみて」みたいなことではないですよね。
西川 はい。むしろ、考えられないですよね。そっちの方が不安じゃないかな?って思う。部下のことをよっぽど信頼しているのか…本当に面倒くさいってだけなのか(笑)なんだろう…もう、本当に新しいことに挑戦したくないみたいな感じなのかな?
――40代を過ぎたくらいだと、それなりに経験もあって、部下もいて…という環境で、働き盛りである反面、20代・30代のギラギラ感がだんだん薄れてくる時期とか…
西川 いやいや、これからだろ!って思うけどね、本当にギラギラするのは(笑)新しいことが嫌いとか怖いっていうのは…もう本人の問題だからどうしようもない部分だと思うんだけど…やっぱりもったいないよね。
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