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ある意味、都市集中型の現代社会を象徴するようなこの相談。西川ちゃんも、10代半ばで夢を追いかけ実家生活から飛び出した立場。今回も、いろいろと話題が脱線しつつも、熱く語ってくれています。思いのほか大長編となりましたが…いよいよ完結!


みんな、最初は誰かのファン。ただの音楽好き

――前回は、いろんな仕事の現場で西川さんの、T.M.R.のファンだったという人と出会うという話題で終わっていました。

西川 極端な例だと…この間のツアーで一緒に回ったギターの菰口くんなんて…最初に買ったCDが俺のCDだって言ってたからね。

――なるほど!10代前半とかでしょうね。

西川 しかも、顔合わせして、リハーサルも何度もして、ツアーも何箇所から回って…かなり関係性もできあがったあとに、LIVE本番のMCで言われたの。「ええぇぇぇぇぇぇ!マジか~!…てか、なんでこのタイミング~!?」みたいなね(笑)

――キッカケがなかったんですかね!?「ファンでした!」って言うと、自分も気を遣ってしまうし、西川さんにも気を遣わせてしまうんじゃないか…みたいな。

西川 どうなんだろうね。もちろん嬉しいんだけど…う~ん(照れ笑い)。

H君 バンド界隈だと「好きなことを公言し続けた結果、一緒にバンドをやることになる」みたいなケースもありますよね。西川さんも敬愛するDEAD ENDのMORRIEさんも、シーンのカリスマ中のカリスマであり続けながら、世代の違うミュージシャンとの交流も行われている印象です。

西川 でも音楽…特にロックの世界なんて、もともとそういうものだったりするよね。みんな最初は誰かのファンであり、「うぉー!カッコいい!この人みたいになりたい!」みたいなところから始まるわけだから。最初から「プロになって飯食っていくぞ!」っていう人は少ないわけで、誰もが憧れから始めるし、ただ好きなだけだったりする。ただの音楽好きなんですよ。

――始まりは憧れでも…その道を進んでいく上で成長していくと、ついには憧れの人にも辿り着く…これはどの分野にもいえることかもしれませんね。

西川 ちょっと違うけど、海外のバンド(JOURNEY)だと新しいボーカルをメンバー自身がYouTube で見つけたっていうのもあったしね。楽曲をカバーしている動画をいろいろチェックして、そこで歌っていた良いボーカルをメンバーにするみたいな…。不思議な話だけど、ある意味では不思議じゃないというか。